こんなところにまで
法話集「後生の一大事」~蓮如上人の御教化~の、増補新版の作業。
今日は、やっと第2校を渡した。第3校正があるが、4月29日の永代経までに発行するには、微妙な状況になるかもしれない。
実は、初校は講習会までに出版社に渡していたが、東北大震災の影響を、出版社も受けていたのだ。小さな出版社なので、インク(福島県)や表紙などの特殊な紙、さらに流通が滞ることで、その対応に追われていて、こちらの作業が遅くなっていたという。それでも、どうにか確保され、この出版には直接の影響はなさそうである。ただ、10日ほどは作業がおくれたので、4月末の発行を目指するのなら、少し急がねばならない。
そういえば、華光誌も、宅配業者から、岩手県、宮城県、福島県の同人の便は、営業店止めで、しばらく届けられないという連絡があった。
これだけ網の目に流通経路が張りめぐらされ、専門化と分業が進んだ便利な世の中になったのに、逆に、一カ所でも壊滅的な被害を受け、たとえ小さな部品一つでも滞ることがあると、日本中に、時には世界へも影響するという世界になった。まさに、縦糸と横糸が幾重にも幾重にも結びついて布ができるように、さまざまな縁と縁とが繋がり結ばれたおかげによって、いまの、ぼくたちがいるのである。しかし、それはあまりにも、複雑で、重層的なものであるから、ほんとうの目先の一部のことしか、ぼくたちには分からなくなっているのだ。
当分の間、小さなことでも、さまざまなところで、震災の影響は続くのであろう。
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