丸1年
昨年の秋から、小学校の中に開かれるようになっ児童館(学童保育)に、七を迎えに行く。温かな春の日差しが、心地よい。
京都駅の八条口。大型シッピングモールの隣、1号線に面した騒然とした場所にあるが、一歩、校内に入ると、回りの喧噪はあまり感じない。
もともと、弘法大師が庶民の教育のために設置した日本最古の庶民の教育機関といっていい「綜芸種智院」(今の種智院大学の元)が、この敷地あたりにあったと推測される由緒ある場所だ。(正確には、空海が著した「綜藝種智院式并序」に、天長5年(西暦828年)12月15日と記されている。今から実に1180年程以前のこと)である。儒教や仏教等あらゆる学問を総合的に教育しようというものである。詳しくはここに→http://www.s-kg.jp/main/shugei.html
子どものことから、ここの桜は、どこか淡くやさしい感じがする。
今日は、小学校の入学式があった。
昨年は、暖冬で、桜が早く咲いたようで、小学校の入学式は満開を過ぎた桜の花吹雪で、新入生を迎えてくれた。
うちの子も、6年生はお世話役で、2年生はお迎えの言葉役で、式に出席した。昨年の七の入学式から、まるまる1年が経過したんだなー。
同じ学童にお迎えに来ていた新1年生の保護者と立ち話。1年間違うだけで、見違えるほど、大きくて、しっかりしていると驚いておられた。1年生といっても、昨日までは幼児だったのだから、その差は、確かにある。
子どもの成長は目まぐるしい。この1年で、子どもたちもずいぶん大きくなった。
さまざまなことを学び、吸収し、数々の経験を重ねて、少しずつだが、確実に成長しているのである。
さてさて、振り返って、この1年、我が身はどうであったか。
何を成して来たのだろうか………。
そして、何を学び、経験し、どう関わりをもってきたのだろうか……。
もし毎日が、「忙しい、忙しい」と目まぐるしく過ぎ去り、残るは、ただ不平不満と、愚痴だけだったら、あまりにも空しい。
その同じ口から、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」、と自利利他円満したお名前を称えさせていただくのである。
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