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『小屋丸~冬と春~』

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 法座案内にはないが、明日から新潟県十日町市の家庭法座に出かける。 雪の新潟は、初めて訪問するので、かなり楽しみだ。

 華光同人がおられる上越市旧牧村や十日町市、津南町は、豪雪地帯のなかでも、特別豪雪地帯に指定されている、日本一の豪雪地帯だといっていい。

 この十日町の周辺で、3年に一度、「大地の芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ」という地域密着型の大規模な芸術祭が開催されているhttp://www.echigo-tsumari.jp/。こちらは、名古屋の芸大系の大学に通う姪のR子も参加していて、文字通り、大地を舞台にした作品の写真を見せてもらっていた。

 その「越後妻有アートトリエンナーレ」から派生して、ひとつのドキュメンタリー映画が誕生した。それが、フランス現代美術界の奇才、ジャン=ミャシェル・アルベローラ監督が初めて映画監督して手がけた『小屋丸~冬と春~』だ。この2月にみなみ会館で観たのだが、京都のような雪のない都会の映画館で、この手を映画をみることがなんとも不思議な感覚だ。

十日町市のなかでも、併合された田舎の村落、「小屋丸」というごくごく小さな集落。限界という言葉なんかとうに超えた、人口10数名の田舎に魅せられた欧米の人がいて、その目を通して、本来日本に根付いてた相互扶助の村落共同体の姿を描いている。さすがに、現代美術家らしく、モノクロの16ミリフィルムで、少々クセのある映像だった。彼の目をとして、「小屋丸」という豪雪地帯に生きる老いた男女(若い人は外人だけ)が登場する。同時に、この村落に吹く風や雪の手触りを手がかりに、経済発展と便利な豊かさの追求の過程で、滑り落ちて行ったものを伝えようとしているように見えた。
 正直、マニアか、ご縁のある方はどうぞという作品かな。

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