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教団改革案をめぐって~新聞記事から~

 今朝の京都新聞。

 1面は、鉄鋼大手の合併がトップニュースだったが、その横は、大相撲の八百長疑惑の問題が大きく取り上げられていた。そして、その下に目をやると、

 「本願寺派・執行部が総辞職、教団改革案可決難しく」の見出しがでていた。

 この世界のことはまったく疎いが、抵抗や反発が根強くて、出された修正案でも難しいのではないかということは耳にしていた。だから内容には別段驚かなかったが、地元の地方紙とはいえ、朝刊の1面に記載されてたことに驚いたのだ。最新ニュースはネットで知ることも増えてきたが、新聞のメリットは、紙面の場所や扱われ方で、その記事の重要さが一目で分かる点にある。全国紙の扱いは知らないが、記事をそのまま転用しておくと、以下の通り。

 浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)の僧侶と門徒の議会「宗会(しゅうかい)」が3日開かれ、教団改革に向け議論していた「宗法」改正案の可決の見通しが立たないため、執行部「総局」は同案を撤回し、総辞職した。
 門徒数が減り続ける中、社会の動きに即応する体制作りを進めるため約60年ぶりの宗法改正を目指したが、宗会の権限縮小をめぐって議員の反発を受け、頓挫した。宗祖親鸞の750回遠忌の年に、教団運営にも一定の影響が出そうだ。
 橘正信総長は宗会本会議で「宗門の未来を託す法規改正で、否決されると再提出できなくなる。苦渋の決断をした」と述べ、宗派の閣僚に当たる総務5人とともに辞職した。
 改正案は、現行の宗会(78人)に加え、15人の意思決定機関の新設▽一体的に運営している宗派と本山を明確に区分▽首都圏で新たな門信徒獲得の体制作り-の3点が柱。
 昨年12月に宗会に提案されたが、宗会の権限を大幅に削る内容に「民意が反映できない」などと議員が反発。今年1月末に開いた宗会で、総局が修正案を提示していた。

 そして、25面にはかなりの量を割いて、その背景などに触れているが、そこには、

 「急激改革『待った』 権限縮小 宗会が反発」との大見出し。

 今回の改革は、ご門主が教団改革の必要性をついての強いメッセージを発せられ、宗会は、政局化し足の引っ張り間で、「コップの中の嵐」ばかりで、「中に気を取られている間に、外の嵐にコップごと吹き飛ばされてしまう」という誡めから起っているという。(近著でも、社会情勢の変化に対応できない教団の古い体質への危機感と、変革への意欲が感じられる内容であった)。

 そして、議案を撤回し、総辞職することは、「否決や廃案になるより、温存してご門主の体面を守る意味合いもあったのだろう」という幹部の声が紹介されていた。

 ところが、いまネットニュースを見ていたら、辞職した総長(内閣でいう総理大臣)が再選されたというのである。ご門主の指名選挙で、元東京高検検事長でプロ野球のコミッショナーだった根来泰周監正局長との投票の結果。そして、修正案を再提出するというのである。

 もうこうなると、正直、何が何やらよく分かりません。

 反対の理由になっていた、宗会がほんとうに民意=(本派僧侶や門徒代表)を反映しているといえるのかも、疑問があるが、加えて、自分たちの手で、自分たちの権限を削減することは難中の難である。

 国技として伝統的な文化を継承するも、閉鎖的で、互助的で、独自の倫理観が優先され、よくも悪くも日本的な気質を継承する大相撲の特殊性の問題点と、待ったなしの早急な改革を促す記事が並んでいた。
 あくまでたまたまなのだが、何か象徴的な共通性を感じた今朝の紙面だった。

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