先斗町の町家にて
父の傘寿(80歳のお祝い)と合わせて、両親の金婚式を姉一家とお祝いしたことから、もう6年続く恒例行事になった。3家族集まって、子と孫を合わせると、ちょうど10名になる。
今年は、四条先斗町にある、古い町家を改装した居酒屋風のお店へ。10名ではちょっと狭目だが、手頃な個室が予約できた。古い町家は、すきま風が入って寒いし、階段が細くて登りづらくて、お年寄りにはやや不向きなところもあったが、雰囲気は悪くなかった。まずは、
シャンパンで乾杯して、食事を楽しんだ。
別に何を話すというわけでもなく、最後は、退屈で帰りたがったナナホのリクエストで、みんなで尻とりまですることになった。
こうして、年に一度だけでが、家族が一同に揃い、同じ時間と空間を共有しながら、穏やかに杯を交わさることが、うれしいのである。
元旦の夜。
冷たいみぞれも、帰りには止んでいた。
昨晩の雪が細い路地のあちこちに残っている。足元が危ない父の手を引いて歩いた。京都先斗町に残った雪も、明日にはすべて溶けてしまうだろう。
お店の横の細い路地を抜けると、木屋町通に出て、高瀬川沿いには、角倉了以翁を顕正する碑が立っていた。
この界隈は歴史(特に幕末)の舞台となり、小説にも登場する高瀬川だが、江戸時代初期に角倉親子によって開かれた、京都と伏見を結ぶ運河だった。
すでにその役割は終えているが、桜を始め季節の風情を醸しだしている。
今夜も、静かに暗闇の中を流れていた。
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コメント
新年あけました。(二度目)
親の不注意のせいでこうなって、(アジャセのように)親を恨み、(イダイケのように)自分は格差社会の被害者なんだ、俺は何も悪くないと思っている、救われるべき正客こと、阿波の庄松です。
年末年始は実家の仕事を手伝っておりました。配達など、やるべきことが結構ありました。
AKB48もやがてはお婆さんになってしまうのですから、しっかり無常を肝に命じ、聞法していきたいと思います。
そして今年は庄松さんの命日法要3月8日に忘れずに行きたいと思いますね。
投稿: 阿波の庄松 | 2011年1月 5日 (水) 05:30
阿波の庄松さん、あけましておめでとう。
今年もどうぞよろしくお願いします。
聞法の焦点が定まればいいですね。
投稿: かりもん | 2011年1月 6日 (木) 01:19