贔屓のレポーター役
NHK教育テレビで、各地の小学生がNHKのスタジオ・機材を使って放送現場を体験をする『放送体験クラブ』(そのままのネーミングやな)という番組が放送されている。
各小学校とも2分間、それぞれのテーマを決め、プロの指導のもとで、カメラや裏方を含めてみんなが番組を作っていくのだ。たまたまうちの小学校も参加できることになって、5年生が東寺の紹介をする番組を作った。その番組が放送されたのだ。
しかも、カンロが東寺での現地リポーター役で登場した。
彼女が紹介したのは、境内にある石碑を上に載せている「亀」だ。といっても、実はこれは亀ではないことを、取材してレポートしたのだ。ここは、ナナの通っていた保育園がある場所で、亀がたくさんいる池だ。その碑の台座が、亀でなく「 龍の子」だというのである。エーッ、知らかったなー。子供の時から、ずっと亀だと信じていた。いや、信じるというより、疑ったことがなかった。
専門的にいうと、贔屓(ひいき・びし)といわれ、「重きを負うことを好む」ことから、古来より石柱や石碑の土台の装飾に用いられるのだそうだ。ああ、この漢字。関連性はともかく、ここから「贔屓」(ひいき)という言葉も来ているのかと、二度目のびっくりである。少しネットで調べると、亀の形をした「趺」すなわち台座のことを、亀趺(きふ)と言って、中国では高貴な身分に許された墓碑・記念碑の台座となっているというのだ。
しかも、境内にあるものは、からだの悪いところの部分を撫ぜると、御利益があるとも紹介されていた。これは、仏教とは無関係な、完全な現世利益信仰。弘法さんも、庶民の民間信仰としっかり結びついてます。
ふん、しっかり子供に教わりました。でも、そういわれても、いまだに亀にしか見えんけどなー。
それにしても、わが子は小さいけれど、なかなかかわいいなと、贔屓目にしか見ない親でもありました。
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