1月16日の福岡家庭法座
夏以来の九州博多での家庭法座。
雪がチラついて、九州といえども、今冬は寒いようだ。
幸い、帰路も京都までは新幹線も数分程度の遅れですんだが、ここから米原~名古屋間が大雪の徐行運転で、70分以上も遅れがでていた。駅をでると、雪がうっすらと積もって、一段と寒さが身に沁みる。今朝はかなり冷え込んで、京都もこの冬いちばんの寒さだったようだ。
ご法座は、1月15日・16日で、ちょうど太陽暦の親鸞聖人のご命日、御正忌報恩講にあたる。なぜか、九州のご縁は、東西を問わず僧侶の方が多い。そのために、ご自坊での報恩講と重なって出席できないという方もあった。
それでも、今回も、まったく初めての方が、熊本からわざわざお参りくださった。お寺の書棚にあった『廻心の体験』(法蔵館)を読まれたことが、ご縁だという。お寺に、この本を置いてくださっていることも有り難かったが、それを読んで、すぐに尋ねてくださったことも尊い。『廻心の体験』を読んだ後に、そこにしばしば出てくる『仏敵』を、今度は図書館で借りて読まれたというのである。そして、「私は、浄土真宗を誤解していた。こんな廻心の世界が真宗にもあるんですね」と言ってくださった。これまで禅で求めたりもされていたが、浄土真宗のご聴聞はあまりないので、真宗用語などはご存じないのだが、聞法の要点を読み取ってくださっていて、核心に触れるようなご質問をくださり、こちらの応えも新鮮にしみこむように聞いてくださっている。外側の問題ではなく、自分の問題として聞いておられるのである。
九州でのご縁は、毎回、まったく思いも寄らないご縁から、一歩踏み出して、勇気を出してお参りくださる方に出会いがあることが、なんともうれしい。それが、最初から「浄土真宗」という枠でなくても、何か真実を求めておらる方には、理屈を超えて響いていくものがあるのだろう。
昨年の秋に、東京支部から博多に移転された方もお参りくださって、夜にはお酒を酌み交わして、これまでの聴聞歴もお聞きすることができた。
九州のご縁は、人数的にはそれほど多くない。高齢の方もあれば、ほんとにう初歩の方もおられる。一方で、バラエティに富んだ人たちが、九州各地から集まってきてくださるようになっている。それにY家という拠点もできて、中心になる若手の先生方もおられて、毎月、聖典講座に、カウンセリングと集まりが継続されている。そこに、今回のように、ポツポツ思わぬ人が加わってくださるのだから、これからの展開が大いに楽しみだ。
ご法座は、華光誌の誌上講話を中心に、お正信偈に絞ってお話した。正信偈の全体像、冒頭の「帰命無量寿如来、南無不可思議光」のお心について。ちょどう聖人のお逮夜と、ご命日にあたるご法座で、お正信偈のご文を通して、南無阿弥陀仏から、弥陀、釈尊のお心、そして七高僧のご指導と、親鸞様の広く深い御心に触れさせていただけたことが、また勿体ない。
写真は、親鸞聖人のご遷化の場所に立つ碑文。
お西は、角坊別院だといわれいるが、お東では、御池中のあたりに(御池通柳馬場上がる)に、善法院があったと言われいる。
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コメント
福岡法座無事に帰られたのですね、心配しておりました。
もし16日に私の家であるのでしたら中止になっていたでしょう。今年一番の大雪、今も一面真っ白です。私の家が山の上だからなお一層です。
九州法座面白そうですね、行きたかったです。
30日の広島支部法座待ちきれない思いです。
これも仏様から頂いたお心です。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
投稿: ばば | 2011年1月17日 (月) 11:36
ばばさん、広島もかなり寒かったようですね。あの坂に雪が降って凍結したら、かなり危ないでしょう。京都でも、今朝は雪が残って転倒やスリップ事故が多発。ぼくも自転車で走っていたら、前の女性の自転車が曲がろうとして滑って転倒。ブレーキをかけたこちらも滑って、一瞬ひやり。あとはこわごわ運転でした。30日、楽しみにしています。
投稿: かりもん | 2011年1月17日 (月) 18:32