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七、七歳に

  ブログがおやすみだったのは、3日間、仏青大会と、その準備があったからだ。

 ゆうこの法話デビュー、得度仲間(5名)の参加、本派の僧侶の初参加など、いろいろと味わうことはあったし、3日間に一座ずつあった法話のことも少し触れてみたいと思うが、さっき、世話人の慰労会を含めた打ち上げが終わったところで、今夜はお疲れである。

  今日は、七の誕生日である。

Img_2725  姉のカンロが、ずっとゴソゴソと造っていると思ったら、折り紙で、手作りの部屋をプレゼントとした。ピアノも折り紙で、本や小さなクレヨンも手作りで、本には、しっかりと話まで書き込んであった(原寸大を示す、マッチ箱とかは、一緒に写真をとればよかった)。

Img_2724 彼女の誕生日は、だいたい仏青大会と重なる。いまから、7年前。生まれた時も、そうだった。初日だけ夕方から遅刻して、病院から戻ってきた。翌日の法話では、あえて出産するシーンをビデオをご法話がわりに、みんなにも観てもらったことがあった。

  あの時、学生で、涙を流しながら、ビデオを観てくれた人達が、いまは結婚し、来月には出産を控えているのである。たった7年であるが、ずいぶん時間が流れさっている。

 ところで、今回の仏青大会には、華光で知り合って結婚された同人が、9ケ月の赤ちゃんを連れて、3日間フル参加してくださった。ああ、こんな時も、7年前にはあったわけである。深い愛情の中で育っているのか、とても安定した赤ちゃんで、法話も分級座談中も、みんなと一緒に過ごしたが、まったくうるさくもなかった。まだ腹があがったハイハイができないので、行動範囲も狭く、しゃべれないでさほどうるさくもない。安定した、手がかからない赤ちゃんだったので、ご夫婦も、久しぶりにご聴聞ができたようだ。夜勤明けの仕事の中で、3日間の休みをすべて使って、赤ちゃん連れで、ご聴聞された姿勢も、夫婦で、お互いの聴聞の姿勢を問い質される姿も、なんもと尊かった。

 七の昔の写真を見ていると、あの時のことが蘇ってきた。できる事は手助けをする出産で、性別も自分たちで確認する助産院だった。へその緒も上の子と一緒にきらせてもらった。母と子を結んでいた青白く、ブヨブヨして臍の緒。どんな人も、母の胎内に宿らせていただき、母との結びつきをいただき、そして、母の胎内をい出て、このへその緒が切られた瞬間、その二人が離れて、一個の人として、この世の生が始まったのである。

  まだ、名のなかった生まれたての赤ちゃんを、その場で抱かせてもらった。小さくても、この子としての業をもちこの世に生を受けた、その体温の温かみと、言い知れない重みに、おもわず涙ぐんだことを思い出すのである。

 その後、連れ合いと二人、その赤ちゃんを護ってくれていた胎盤(儀礼的だったが)を、二人で食したが、味は覚えていない。

 それから、もう7年がたったのだ。

 仏青大会が終わって、3日間、彼女は、ほかの家に遊びいってくれていた。彼女も、ご苦労さまである。慰労会に、二人で、近所のお店まで手をつないで歩いていった。ずっと、ドラえもんの絵描き歌を、小さなかわいい声で歌っている。

 ふと、幼稚園の卒園式に、父に手をつないでもらって、言い知れぬ誇らしい気持ちで、幼稚園の門をくぐったことを思い出した。それが、いまや複雑な思いもあるので、さまざまに去来するものはあるが、あの時の安心感、見上げる父親への憧憬と、絶対的な信頼感の経験が根源的な源泉となって、自分の成長があり、今日の自分がいることは、紛れもない事実なのである。

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コメント

南無阿弥陀佛 佛青大会お疲れ様でした 一座一座にそれぞれのご因縁で出遇う一期のご法縁を尊く有難く思える五十路の男がいます。お嬢様の七歳お誕生日おめでとうございます。七ちゃんにとってかりもん師も父親七年の誕生日ですね おめでとう。こう考えるてと如何に娘の成長は早く、こね稜の生き方が不遜のことかを思い知らされます。朝から素敵なことばに感動しています。ありがとうございました。南無阿弥陀佛 南無阿弥陀佛

投稿: 稜 | 2010年10月12日 (火) 07:32

稜さん、ありがとう。姉妹でも、ずいぶん違いますね。でも、同じようなところもあるし、その都度、その都度で役割もかわる。おかげで、父親業(おやぎょう)をさせてもらっています。いろいろ教えられます。

投稿: かりもん | 2010年10月13日 (水) 00:14

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