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教行寺法座、プチお宝編

Img_2641 客間(講師控室)にご案内いただいたら、掛け軸に、ユニークな聖徳太子の絵像。何度も寄せてもらっているけれど、これは初めて拝ませてもらいます。見慣れた画題ながら、これはちょっと面白いなと、感心して見ていたら、丁寧なレクチャーをいただいた。名のある画家の作品だという。昔、お寺に小金があった時代(ご本人談)に購入されたという代物で、富田渓仙(とみたけいせん)の作だという。ぼくはこらちの方面には疎いのだが、なんでも、富岡鉄斎に師事し、よく法話のネタ(ああ、最近は、先生のこの法話をまったく聞かないなー)老人六歌仙で有名な西の一休さんこと、仙厓義梵(せんがいぎぼん)和尚に傾倒して、自らの名に、仙の一字をいれられた近代の日本画家だそうで、近代の日本美術を俯瞰したような体系的なものには、紹介される画家がそうだ。ふーん。ひとつ勉強になりました。下世話なので、すぐにお値段で価値を判断してしまいそうだけれど、そこは、聞かずにおきました。Img_2642_2

 ご法座が終わって、地元の華光:同人に、『三帖和讃講讃』をお勧めしていたら、ご住職が、江戸時代の大派の版木で印刷された『三帖和讃』をもってこられました。ほー。とてもきれいに保存されていて、虫食いあとも補修されている。書体は、かなり線が細く上品で、第一、きらら紙なので、文字通りきらきらして美しいもの。ただ、淘(ゆり)、節譜がないので、勤行では使っていないとのことだった。ふーんと、こちらも感心。蓮如上人が、正信偈と和讃を開版されたことが、浄土真宗が弘まる原動力のひとつになったわけです。教えが身近になるものね。これも、ちょっと拝ませてもらいましょう。浄土和讃の讃阿弥陀仏偈のところですね。

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