満月の夜に
昨夜が、いわゆる中秋の明月だったが、月齢では、今夜が満月だ。
昨夜、急遽、両親のリクエストで、ゆうこのギャラリーへ同行することが決まった。子どもたちも一緒となると、週末に限られて、時間がなかなか合わない。ここは夜の営業はないのだが、ちょうど満月の夜だけ、いろいろな企画と共にお店が開いた。それに夕方からなら、法事から戻ってこれるので、ぼくも好都合だ。ただ、1日開けての連続になるのだが、これは仕方ない。
残念ながら、朝から雨が降っていた。夕方になって、少し回復したきたが、まだ黒い雲に覆われている。
比良まで161号線とおって、湖西へ。飛び石の祝日の夜とあって、道は空いている。車で1時間ほど。琵琶湖にさしかかると、雲間から満月が顔を出してきた。
満月の柔らかで、不思議な閃光が、上空から湖面を静かに照らしている。
黒々とした湖に、やさしいさざ波の音と、虫の音だけが響く、なんとも静かで、幻想的な風景だ。
ふと思い出した。
身も心も死に至る病に犯された阿闍世王が、お釈迦さまの発する「月愛三昧」という光明に浴して、まずその身が癒されていく。そのあと、名医ギバの勧めによって、月明かりの中を、真の救いを求めて、涅槃を前にしてた釈尊の許へと一歩を踏み出されていった。そのときの月明かりは、どんなにか柔らかだったのだろうか。
しばらくして今夜の企画が始まっていた。浜辺では、満月の夜のヨーガが開かれている。30名ほどが、月明かりと、浜辺におかれたキャンドルの光の中で、瞑想されている。ちょっと不思議(異様?)な光景だった。
実は、ぼくも、佐保田鶴治博士の高弟にお世話になって、2年ほどかじったことが、その後、自力整体に転じた。もちろん、今夜は、ギャラーリをみて、家族との食事がメーンである。昨夜は、ウクレレナイトで、ウクレレの演奏会だったそうだ。どうせなら、そらの方がよかったけどなー。他人のヨーガを眺めても仕方ない。
家族で、食事を楽しむ。昨日と違うハワイのビールやカクテルを飲んだ。食事も、アルコールもおいしく、満腹になった。写真は、前菜とサラダ。これも美味しかった。
月は、雲の合間に見え隠れしながらも、静かに湖面を照らしている。猛暑から、一転。今夜の湖面を吹き抜ける風は、かなり冷たい。秋が一気にやってきたようだ。
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コメント
ほんとに月が幻想的で綺麗ですね。
写真がすばらしい!
投稿: 西岡 長男 | 2010年9月25日 (土) 09:13
おほめいただき、ありがとうさんです。
とても静かでした。福井からは、ちょっと遠い(たった3時間? 京都までより距離は近いのにね)ですが、機会があったら、どうぞ。
投稿: かりもん | 2010年9月26日 (日) 00:23