『三帖和讃』講讃(下巻)ついに完成!
4月から始まった編集作業。8月に入っても、まだヒイヒイいいながら続いた『三帖和讃』講讃(下巻)だか、ついに完成した!
上巻は、『浄土和讃』118首、『高僧和讃』119首の合計237首で、1冊(303頁)だったが、下巻は、『正像末和讃』116首+自然法爾章の解説と讃歌のみで、1冊である。和讃の数だけでみれば、上巻に2/3、下巻は1/3に収まっているが、後半になればなるほど、詳細になってきたからである。さすがに頁数は60頁ほど減っているので、価格も、2100円(消費税込)と、少し安くなって、この手の書籍にしてはかなりのお値打ちだと思っている。
2冊で、親鸞様の三帖和讃、全353首、すべての位置づけと、解説、現代語訳がなされているのである。
白馬社の社長さんとも、「ほんとうにお疲れさまでした。やっとですねー」と、しみじみと、お互いの労をねぎらいあいながら、パラパラとめくっていたら、最終校正で訂正し、訂正された校正もFAXで確認したにもかかわらず、なぜか、校正前のものが印刷されている頁があって、おもわず、「エッー!」となった。当然、もう完成しているので、いまさら仕方がない。もし、そのミスまで気がついてくださる方があれば、かなり丁寧に精読くださった証なので、逆にうれしいかもしれないと、気を取り直して、とりあえずは、正誤表を入れることで、対応することになった。
これは、聖典解説の本なので、一般向けではないし、また学術的な専門書というわけでもなくて、父の和讃に対する味わい、ご法の喜びか滲み出る講讃であるのが、本書の特色だ。しかも、親鸞様が、和讃が完成された年齢(一応86歳)近い、85歳になって父の本が出版されたこととあわせても、感激は一入である。
ただ上巻もかなり在庫が残っている。実は、在庫を抱えることが心配で、売れ行きが気になる。第一、来年以降だが、次ぎの計画も2、3あって、今回の出来が影響を及ぼすからだ。内容が内容だけに、万人向けではないが、それでも、関心のある方には広く読んでいただきたい。その意味で、タイトルに、「親鸞」の文字をつけたほうがよかったなーとも、後で考えたていた。
もっとも、下巻の原資は、同人の中でもっともお若いであろう女性の、まさに貧者の一灯が陰の力となって実現している。こんなうれしいご喜捨はなかったのである。その篤い思いに支えられ、大きな力をいただくのだから、こんなたのもしいことはない。
仏教書店や、アマゾンでは、9月に入ってからの流通になるようだ。
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