東京国立博物館
6月の最終日、東京法座の後、午後から少し時間ができたので、上野にある東京国立博物館に行くことにした。全林野会館から、プラプラ歩いてJR大塚駅の山手線へ。こちらから回るのなら、上野駅ではなく、鴬谷駅が近いらしい。駅から、100Mも歩くと、すぐ博物館の敷地があった。しかし、そこから、正面口までは少し距離があって、先に、国立科学博物館のクジラが観えてきた。でも、今日は、ここも国立西洋美術館などの数々の美術館も、素通りにして、東博へ。
日本の国立博物館は、長らく東京、京都、奈良の三カ所だけだったが、平成になって、九州に一つ増えた。京都や奈良は、場所柄、仏や仏像関係のものが多い気がする。それに対して、東京は、縄文(出土品)から近代にかけての日本美術が体系的に集めてあるし、何より規模が違う。随時、国宝の展示替えもあるようなので、常設展だけでも、かなり楽しめそうだ。
平日の昼間だったので、とても空いていた。しかもそれは、時折訪れる、学生グループを除くと、断然、海外の観光客の方が多い。
しかも、予想以上に規模が大きかった。メーンの本館(1、2階)は、日本の美術史が体系的に展示されていた。オリエント美術が中心の表慶館、法隆寺から献納された(聖徳太子時代ものもある)宝物が常設される法隆寺宝物館は、正倉院と並び名宝がある。そして、発掘文化(考古)財を展示する平成館。その上、東洋館は耐震工事中、黒田記念館も休館日だったが、もう4ケ所でも、回るだけでもかなりたいへんだった。
何より、いちばん驚いたことは、国宝や重文でも、(フラッシュや三脚はダメだが)、写真もビデオもフリーだということだ。もちろん、ガラス越しではあるが、横に監視員がいるのに、最初はかなりドキマぎして、何度も、確認をするほどだ。いろいろな美術館に行くが、こんなところは始めて。このケチケチしない太っ腹の精神には、驚いたなー。
収蔵品もだが、重文に指定されている建物はそれぞれ荘厳だし、逆に、古いものが収納されている場所ほど、新しいモダンな建物だったのも、印象的だった。
いろいろな意味で、仏像関係や法隆寺の宝物にはこころを引かれた。あと、いちばん、最後にみた発掘文化財の意匠が、とてもおもしろく気に入った。みんな、教科書に出ているやつばかりだ。
ただ、広いわりにレストランや飲食場所が少なかったのと、一カ所が工事中で、ホテルのレストランが一カ所だけで、これはちょっと寂しかった。
ちみなに、料金は、驚きの600円也。これは、すごーく安くて、お勧め。
帰りは、上野公園を通って、上野駅から。出張続きで、新幹線のポイントが溜まっていたので、グリーン車が利用出来た、これまたラッキー。
いろいろ写真を撮ったので、また紹介します。
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