33年ぶり
広島法座。数日前から、ちょっと風邪気味。このところタイトな日程に、京都シネマから雨の中を自転車で帰ったこともあり、どうやら下の子の夏風邪をもらったようだ。ノドの調子が悪くて申し訳なかった。それでも、聖教の解説法話の時は、力が入るのか、長時間の話となった。ただし、あまりに容量が増えすぎると消化しきれないで、真面目に聞こうとされる人ほど、思考停止になられるようので、要注意。
広島を後に、京都に戻って、中学校の同窓会に出席。最初は、欠席の連絡を入れたが、広島の皆さんにお願いして、会場を駅近くに変更してもらって、出席することが出来た。
中学校の同窓会は、卒業以来初めてなので、33年ぶりだ。ある人から、「なんか33回忌の年忌みたいですね」といわれた。それより、「秘仏の観音様が33年ごとのご開帳されるイメージだよ」と、ぼくも、よくわからん返答をした。なにか、古いものなのだけれども、新しい今のところでので出会いになればいいなと。
地元に住んでいながら、卒業以来、ほとんど付き合いがなかったので、誰が出席するのかも知らない。それでも、車中で、何人かの顔や名前は浮かんできた。さいわい、新幹線側の新・都ホテルが会場だったので、新幹線を降りて、直行した。楽しみなのに、この歳月は、初めの会合よりも、妙な緊張感もあった。
30分ほど遅れて入ったが、まだ先生方のあいさつが続いていた。会いたかった恩師は、残念な知らせを聞いて、ちょっと寂しかった。
たぶん、学年の半数程度は出席していたのだろう。学年同窓会なので、3年間、まったく接点のない人もあった。同じクラスの人でも、もう覚えていない人もいた。まあ、お互いわからないのはいいけれど、困るのは向こうが覚えているのに、こちらに記憶がない場合。逆に、こちらが懐かしいのに、一向に思い出してもらえないと、ちょっと寂しいが、まあまあ、これとてもお互いさま。それでも、適当に話を合わせているうちに、パッと記憶が蘇って来るから不思議だ。しかも、一つの回路がつながると、どうでもいいようなことが、次々と茫洋の彼方から立ち上がって来る。なかには、じわり、じわりと滲み出てきて、帰宅してから、「ああ、彼かー」と、突然、ハッキリしてくることもあったけれど、このあたりも、記憶と体験の面白さだ。逆に、「はじめまして」みたいな人と、いまの接点をさぐりながら話すのも、どこかおもしろかったりもしたし、なぜ、この人と学生時代に接点がなかったのが、分かる気もした。
どうも、ぼくは小さくて(いちばんチビだった)、おとなしくて、かわいいい(まあ、なんとなくいまのうえの子の感じ)イメージ(あとメガネね)があったらしいのか、「ずいぶん痩せたね」と、言われた。これは、家の内や外で、次々と苦労が絶えないから仕方がないけど…。その人に、昔の面影を感じつつ、名前もわかるのに、どうしても、結びつかない人もあった。時には、歳月のおそろしさに身震い(表現が失礼かー)もした。やはり、未熟で、どこか荒れていた15歳のころの自己表現手段と、50を前にした大人のコミニケーションのスキルは大違いで、しかも、アルコールが入ると、あっという間に時間は過ぎていった。
体調がいまひとつだったが、盛り上がって二次会もご一緒。お開きになっても、みんなその場をなかなか離れず、結局、その後も、4人で飲んで帰ったが、不思議と、身体はしんどくなかった。
ただただ、単純に楽しかったからなー。
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コメント
愛媛の東宝で「プレデターズ」見てきました。
そうですか、同窓会でしたか。
僕は中学、不登校だったんで、今、その当時の同級生に会うのが本当に嫌なんです。でも、不思議とバッタリ、梅田駅で会って、「庄松君じゃない?」と声をかけられたり、そういう風に会いたくないのに会ってしまう、みたいなことが何回かありました。ちょっとした怨憎会苦ですね…。
思えば、「また会いたい」と思える人はなかなかいないですね。すべては、ご縁なんでしょうけど。
投稿: 阿波の庄松 | 2010年7月13日 (火) 02:41
どうもお疲れ様でした。
本当に楽しかったですね。またこんな機会があればぜひ参加したいと思わせる盛会でした。
体調が悪かったのに遠方からとんぼ返りで同窓会に出席だったんですね。最後まで付き合わせてしまって申し訳なかったです^^;
なかなかお休みできない御様子ですがどうぞお大事に。
投稿: 元 | 2010年7月13日 (火) 03:27
先生、風邪は良くなられたでしょうか。
同窓会って、ただただ単純に楽しいですよね。すごく同感です。お互いに風貌は変わっていたりして、これまでの人生も感じさせたりするのですが、何十年たってもその時代に戻ってしまいます。子供のころとは違った大人の会話?ができるのも楽しいものです。
先生の楽しさが伝わってきて、思わずコメントしてしまいました。
投稿: Anne | 2010年7月13日 (火) 07:34
先生!
すごくいい感じだったんですね!
よかったですね!
投稿: かーぷ | 2010年7月13日 (火) 23:10
皆さん、ありがとう。楽しかったよ。
阿波の庄松さん>会いたくないのに、会ってしまうこともあるのは、ちょっと辛いね。でも、予期せぬことといえば、「和讃」本が贈られきたりして、よかったじゃないですか。
元さん>ようこそ。こんなディープ、かつカルトなブログに、コメント、うれしいです。遅くまで飲んで、楽しかったわー。近くに住んでいるのに、すれ違いとは勿体なかったなー。これからもよろしく。
Anneさん>ありがとう。そうなんですね。このあたりの感覚は、Anneさんの世代の方に、よくわかってもらえると思いますね。
かーぷさん>ご無沙汰。あなたも父親代理?で顔を出した、5月の日校同窓会で、「30数年ぶりです」ということで、異様に盛り上がっていたでしょう。歳月の重みというのもあるかもね。子ども大会も、よろしくね。来週は、福岡で会えるのかなー。
投稿: かりもん | 2010年7月13日 (火) 23:28