85歳の誕生日
6月7日。
父の満85歳の誕生日。
皆さんにもご心配をかけているが、例の医者に変わってから、めきめき元気を取り戻して、先日の聖典講座のご示談など、かなり声に張りも、勢いも戻ってきて、参加された方も、かなり安心されたようだ。
1日遅れで、誕生日祝いを兼ねて、外食をすることになった。5月以降、病院以外では、初の外出である。3時間以内ならば、問題はないことがわかった。残念ながら、いまの状態なら、華光会館以外での地方法座は難しいことには変わりはない。それでも、徐々に状態が戻りつつあるので、期待が持てそうで、本人も前向きにはなっている。
向かったのは、古来より、京都の中心だと伝承される六角堂に隣接するビルだ。
聖徳太子の遺跡であり、親鸞聖人にもゆかりの六角堂のへそ石がある。
このビルの、いちばん左側のエレベーターに乗ると、六角堂を真上から眺めることが出来る。確かに六角形だけが、いろいろな形が組み合わせっているのが、よくわかる。
境内の北面には、太子が沐浴されたという池跡もあり、そのほとりに小野妹子を始祖と伝える僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになったそうだ。つまり、ここは生け花の発祥の地でもある。境内地に隣接して池坊の巨大なビルも立っているのである。
店は、別に六角堂にも、池坊とも関係もない、福岡に本店のあるお店だ。静かで、落ち着いた雰囲気の中で、湯葉料理のコースを頂いた。店名にちなんで、器には梅の絵が描かれている。湯葉を引き上げて食べるのだが、最後になるほど濃厚で、甘い味がした。
入り口にあったからくり時計が、ちょうど演奏していて、子供たちも喜んでいた。
誕生日のプレゼントに、普段身につける腕時計を贈った。これまでのものが故障したが、修理を出しても治らず、長らく不自由していたと聞いたので、時計を贈ることにした。毎年、プレゼントが難しいのだが、高価なものではないが、いつも身につけられるのになって、よかった。
今年ほど、誕生日を一緒にお祝いできたことが、なによりもうれしかった。
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コメント
悟朗先生、85歳のお誕生日おめでとうございます!!
体調も少しづつ取り戻され、嬉しくうれしく思います。今まで誕生日は、いつの間にやら過ぎ去っていく通過点のような感じでしたが、生まれ難い私が、人間に生まれることの尊い御教えをお聞かせいただいた今、お粗末にしていたなあ~としみじみ思います。
天候も不順で、これから梅雨入りも、くれぐれもご法体お大事になさってくださいませ。
おめでとうございました! なむあみだぶつ乾杯!!
投稿: | 2010年6月10日 (木) 18:12
すみません、先のコメント名無しでした。
投稿: ふ~みん | 2010年6月10日 (木) 18:15
ふ~みんさんも、お元気ですか?
いろいろとご心配をおかけしています。
ふ~みんさんのしみじみとした味わいを思うと、身にこたえます。
ぼくは、ひとの姿を通して、病苦、老苦、死苦を、眺めるように味わうことしか出来ません。ほんとうのところは、何も分かっていないんだろうと思います。
ぜひ、お大事にしてください。
投稿: かりもん | 2010年6月10日 (木) 21:56
今日、嶋田さんが悟朗先生の 『三帖和讃』講讃(上)を送ってくれた。僕の仏縁を念じてくれている心が素直に嬉しかった。
女性との縁はないが、仏縁はある。18願の御心をひたすら聞いていこうと思います。
投稿: 阿波の庄松 | 2010年7月13日 (火) 18:38