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エアコン工事と、番頭の心

 さて、昨年の同時期と同じく、今日から、1階のエアコンの総入れ替え。最終日は予備日で、一応、3日間の予定。しかも、大雨だったが、予定どおり工事があった。昨日の遠足といい、五月晴れを期待していたのに、うまくいかない。

 フロアーごとに、3年かけて入替えを行なう2年目。昨年はエレベーター修理、1月はボンプ修理と、再建15年を迎えて、電気系統の故障が相次いでいる。今回は、故障ではなくて、ある程度、折り込み済みとはいえ、ここ3年の修理の総額だけでも、1,000万円もの仕事になる。それでも、外壁の寄付があったので、今回のエアコンに関しては寄付は募らないことになっているから、なかなかたいへんである。

 昨日の法座も、真夏日だ。すこし遅れてきた暑がりの方。「暑い、暑い」といいなが、すぐにエアコンを強くされたら、まもなく部屋が冷えてきた。年輩の方は、どうしてあんなにクーラー好きなんでしょうか。昔の華光会館には、扇風機しかなかった。しかも、専属のものがないので、行事中は、会館中の扇風機をかき集めて回したが、みんなの熱気もあって、追いつかない。みんな汗をかきながら、聞法していた。「クーラーつけましょう」と、文句を言っても、ないものは仕方がなかった。第一、それだけお金もかかる。Img_0794_2、一旦、手に入ったら、「維持がたいへんなので、止めます」とは、なかなかいかない。結局、みんな快適に過ごしたいので、昔の不便さには戻れないのだ。でも、空調設備やエレベーター、そして車もそうだろうが、少しでも便利で、快適に暮らすための道具は、電気代(燃料費)にしても、維持・管理していくにしても、また環境面からしても、いろいろと無理が生じていいる。自然に逆らってまで、私の至便性や快適さを追い掛けていきたいてものなー。当然、経済的にも、それに見合う投資も必要になってくるわけだが、こちらは、なるべく私(の懐)にやさしくとしか願っていない。Img_0801

 朝8時すぎから、業者のバンが3台入ったきた。昨年のことを思い出したが、1階は、まだ台数が少ない。もう廃止するものもあって、かなり割引になったが、ビルトインタイプの交換なので、スッキリはしているものの、経費といい、設営作業、撤去作業は、それなりにたいへんである。事務所が対象なので、今日は、事務所は臨時休業にして、皆さんには休んでもらった。案の定、これでは仕事にならImg_0800_2ない。それでも、誰かが居る必要あるので、「和讃」の仕事の予定があったぼくが、2階に詰めていた。養生だけでも、1階の事務所や玄関の出入りも不自由である。

 まあ、こんな日に限って、事務の電話がよくかかる。それに、朝いちばんでも、ご示談の申込み。タイミングが悪い。さすがに、今日は無理だと思ったが、わざわざ関東から、昨日の学習会に参加して、少しぼくにも会いたかったのだそうだが、残念ながら、ぼくは広島だった。京都に1泊までされたそうなので、1時間ほどならということで、道場でお話を窺うことにした。さいわい、それほどの騒音はなかった。

 今生の相談のあと、本題へ。

 自ら、番頭の心は役に立たない。自分にはたのむことも、まかせることもできない。ただ、バンザイとおまかせするだけ。もう有り難いにもなれない。このこころは変わらないと、自力無効ということを、言葉を替えてお話くださる。あれ、よくわかっておられるなーと、ひとつひとつの話に頷きながら、心境の変化を聞かせてもらっていた。ずいぶん、聞かれているなとおもったが、それでも、どこかひとつが抜けていない。そうだ、「ああだ、こうだ」の言葉ばかりで、たったひとつ、「南無阿弥陀仏!」とならないのである。

 だから、夜にも、一言だけと電話がかかってきたが、同じことの繰り返し。「ただまかせるだけだ」と言う言葉と、「南無阿弥陀仏!」と称えることは、まったく別のものなのだが、その一言ことが、至難なのだ。

 「もうそこま出ておられるなら、『まかせられない。だから我をたのめと仰っている』のだと仰る口で、四の五の言うたのは昔のことで、「南無阿弥陀仏!」とたのんでご覧なさい」と、促してみた。しかし、同じような状況説明が始まって、とうとうその一言が出て来ないまま、強制終了した。

 次は、この虚仮の(正しい)言葉ではなく、その虚仮の口からでる、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」の、真実の言葉が響くといいですよね。

 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

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コメント

エアコン工事と、番頭の心
っていうタイトルはなかなか秀逸ですねー
映画みたい。

投稿: ねこ丸 | 2010年5月25日 (火) 03:50

ねこ丸さん、コメント久しぶり?
別に、意識したわけじゃないけどね。盛んに彼が、休みの日に、悟朗先生の「NHKのこころの時代」を5度も見て、「あれもこれも、番頭の心だったなー。意識では、いろいろ出るけど、こんなやつにかまっちゃいられない」と言うんで、こんなタイトルになったんだ。

投稿: かりもん | 2010年5月26日 (水) 00:23

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