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同窓会兼全集刊行祝賀会

 2年に1度ある信楽ゼミ同窓会。このところゼミ同窓会というより、傘寿(さんじゅ)のお祝いや、出版記念の祝賀会を兼ねらることが多くなった。ちょっと前に、『教行証文類講義』(全九巻)の完成記念があったと思ったら、今回は『信楽峻麿著作集』(全十巻) の出版記念の祝賀会を兼ねた集いである。

 ホテルでの祝賀会の前に、龍谷大学の本館講堂での講演会。連れ合いも一緒に拝聴。冬なみに寒かったなー。いつも窺う話ながら、講義を拝聴しながら、気付くことがあったが、いま、ちょっと触れる時間がない。ちみなに、前回の感想は、以下の記事になるが、今年も重複する部分もある。

http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_ed74.html

 ホテルでの祝賀会。テーブルに着くと、最初は、よく知らない人ばかりの席だと思ったが、皆さん、グッーと年齢を重ねられた先輩方と判明。時は流れるのであった。それに、ぼくは面識ないのに、姉の同窓生や同世代が多くて、中には、「お姉さんは3歳(ほんとは4歳)の時、獲信したのだと言われて、あなたは信心得ていないでしょうと強くやりこめられたんだ」と、懐かしそうに語る人もあれば、「いろいろと信仰のあるところに顔を出してきたけど、華光会だけはちょっと怖くてご縁がなかった」という方もある。もしかすると、広島での真宗カウンセリングのご縁から、また深く関わりになれそうな方もあれば、一世代前の先輩方の方が、華光や父の関心があったり、真宗カウンセリングや教団改革にかかわっておられたりで、あらためていろいろ先輩方と分かち合いが出来たのは、収穫だった。

 先生の出版記念を兼ねていたけれど、法蔵館の編集長や顔見知りの担当の方もおられたので、ご挨拶。そのあとで、信楽先生とお話したら、「求道学」という話になった。そうだなー。このあたりで何ができるかしれないなと、ちょっとアイディアが閃いた。「真宗とカウンセリング」実践的な入門に関するあたりと結びつけて考えていくと、膠着した真宗教義や安心とは違った形での、体験的で、実践的な表現が可能かもしれない。そこを自身に即して語られる人は、いまはほとんど皆無だろうから、ここは頑張ってみてもいいかもしれないなーと。
 あとは、先生と広島での増井悟朗との対談企画が、もしかすると実現するかも? 先生の方は快諾の様子だが、これは体調を優先ということで、いまのところは、まだ未定だ。なんらの形で実現できれば、面白そうなのである。

 行事目白押しの中での出席だったが、ぼくが日頃接している世界とはまた違った真宗の一面に触れられて、刺激をもらった。

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コメント

信楽先生の御著書や、論文も一部は拝読させていただいております。“『教行信証』”とは書けないのは先生の影響です。悟朗先生との対談が実現したらいいですね。

最近は頓に、老化が進んでいる自分は感じます。先のコメントでもマウリヤ朝のことをウマリヤ朝などと書いてましたし、他にも色々な間違いがありましたが、一々は訂正しません。

今にはじまったことではないですが、この娑婆において「ひとりぼっち」を実感することが多い毎日です。
最近、母の衰えも目立ってきており、社会においても、私自身も、事業自得としか言いようがありませんが、ますます排除されていくこの頃です。丁度一年前、自死した友人の気持ちがいまごろになってやっと少しわかりかけてきました。そんなつまらない、つまらない私に付きっ切りで、朋に泣き、朋に笑い、朋に罪を造り、朋に地獄に堕ちて、この罪業の塊の私を全部引き受けてくださって、強引に自分の故郷へ還らせてくださる阿弥陀様の御力。御心。ちっともわからないし、有難いとも思わないし、わかる、感じる力もないですが、そんな力無き私に成り替わり叫んでくださる南無阿弥陀仏様に呆然です。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。

投稿: 縄文ボーイ | 2010年3月28日 (日) 11:53

追伸
また、スパムと思われるかも知れませんが、いつも昼食前に慌てて書き込みしてて肝心な事を忘れがちで申し訳ありません。

先に書きましたように、母のことなどもありますが、「永代経」様には何とか御参りさせていただきたいと思っております。交通などの手配が済みましたならば、正式に連絡させていただきます。それにしても、連休の分散化とか、高速道路無料化での公共交通機関への影響とかどうなるんでしょう?不安になります。しかし、その「不安」の正体は、母のこともそうですが、結局は「自己中」で、体よく仏様を利用して、食らい尽くすどこまでも強欲な私ですね。そんなどうしようもない私に何の「不安」なく飛び込んでくださる仏様、南無阿弥陀仏様。これ以上のことはありません。南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。

投稿: 縄文 | 2010年3月28日 (日) 14:26

縄文ボーイさん、ようこそ。3日間、広島での「真宗カウンセリングWS」に参加していました。
娑婆での「ひとりぼっち」や「不安」を実感されることが増えているんですね。ますます、つながっている安心感が持てない人達が増えていると思いますね。でも、その寂しさも打ち止めしてしてもらう。やっと本国に帰っていくわけですからね。待ってくださっている世界があることは、なんという幸せなことかと思います。そして、今生に置いても、同じお念仏で結ばれ、響きあえる仲間がいることも尊いです。

実は、「ひとり」じゃないんですよね。

投稿: かりもん | 2010年3月31日 (水) 21:44

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