完了!
午前中、出版社に『三帖和讃』講讃(上)浄土・高僧和讃の第6校目を渡した。
長かったなー。
最初に、第1校の作業を始めたのは6月末。盛夏、子ども大会の最中にも作業した。その途中で、2ケ月ほど空白期間もあったが、その後、1段組から2段組へと変更になったり、表組みを変更したり、文字の大きさが変更になったりと、さまざまな編集過程で変更もあり、結局、この寒い時期まで作業がつづいて、特に、12月から2月上旬まで、集中して時間をかけた。
今回でも細かな点での修正を50ヶ所以上見つけた。正直、見つかったよかったという気持ちと、これまで、何を見ていたのかなーという自己嫌悪もあって、ちょっと疲れた。間違いもあるが、大方が統一や修正の問題である。だから、サッーと読むだけなら問題はないのだ。準拠する聖典(もともとは、最初が明治書院、途中から本願寺出版社の「聖典」、いまは第2版)これだけでも随分違う。それに、漢数字とアラビア数字の使い分け、ルビの使い分け、表現や聖教の統一。たとえば、「うたがひ」とするところを「うたがい」としていたり、「無碍光」を「無礙光」にする。5歳はアラビア数字、三段目は漢数字、『往生要集』3巻はアラビア数字だが、引文の『歎異抄』七通は漢数字と、使い方でも変わるので、一括で変換するわけにはいかない。16年間もの続く講義で、しかも出版を目的にしていないで、その毎回、毎回のところでは統一がとれていても、通算の番号の使い方、和讃の構成の分け方、その番号表記も、その都度、その都度だけのせので、第一テキストなので、多少の加筆して意味を補う部分も多かった。
まあ、そんなこんなで、甚だ不完全ながら(たとばえ、左訓も「讃阿弥陀仏偈」までの48首で終わるが、そのまま採用)、原則、テキストに沿う形で出版するができた。
同時に契約もすませて、今月末には完成する運びとなった。仏教書店や大学生協にしか並ばないが、上巻は、2段組の300ページで、2,520円(税込)になる。華光会でも、アマゾンでも購入できるようになる。
上巻が出版されたら、来月からは、1ヶ月半ほどかけて、下巻の作業が始まる。今回は、最初が、かなりの難作業になる。でも、だいたい要領はわかった。準拠する『聖典』も、方針も決まったので、最初からその線ですすめていけばいい。
午後からは、仏青研修会が始まった。このところの仏青では珍しく、少なめ。顔ぶれも、ちょっと変わってきた。子ども大会組の学生さんも、グッーと若くなって、ぼくより若い世代のお父さん、お母さんのお子さんも出席されている。
それにしても、寒い。いま、京都は珍しく雪が、うっすら積もっている。
これから懇親会だが、ちょっと明日の法話のことも考えないとなー。
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コメント
誠に御苦労様でした。勿体ない事です。
大切な御法体、ご自愛下さい。
南無阿弥陀仏
投稿: 大阪凡夫 | 2010年2月 6日 (土) 23:34
大阪凡夫さん、ありがとう。
いま仏青研修会の懇親会終わりました。法話があるので、はやく(はやくないか)寝ます。
2度も校正のお手伝いくださり、ありがとう。もっと時間があると、よかったてのにね。
でも、まだあれから6校出てきました。しかも、まだ2度読んだら、「憶念の心」が「憶念の信」になっていたら、「巻尾」が「巻頭」になっていたら、「清浄」が「清清」になっていたり…。アカが出るわ、出るわで、自分でも自分の能力うたがいしましたよ。
次回は、最初はタップリ時間があるので、大阪凡夫さんにもしっかり助けてもらおうとも思っています。よろしくお願いします。「あとがき」で謝礼がかけますように。…。
投稿: かりもん | 2010年2月 7日 (日) 00:56
ご和讃の本の上巻、いよいよ月末に完成するのですね
ブログで、先生のご苦労を読ませていただいて、大変な作業なのだと思いました。
本当にありがとうございます。
2段組300ページ楽しみに待っています。
投稿: Anne | 2010年2月 7日 (日) 11:26
Anneさん、ありがとう。コメント、久しぶりじゃないかなー。楽しみにしておいてください。完成したら、また紹介します。
今度は、頑張って販売する仕事です。この手の本は、簡単じゃないと思うけれど、出版社と合わせても、たったの1000冊だけなんですが…。これがね。
いま、仏青研修会が終わって、これから反省会ですね。
投稿: かりもん | 2010年2月 7日 (日) 17:32