司会者研修会
明日から、司会者研修会だ。司会者といっても、会話術を学ぶのでも、安っぽいhow toを学ぶのもでもない。まあ、以下のような案内文を出したので、紹介しておこう。
「司会者研修会と言っても、一般的な司会のノウハウや技術を学ぶためではなく、どこまでも、いま、ここの自分をテキストに学んでまいります。特に、新人の法座参加が増加する中で、華光同人ひとりひとりの信仰のありようが問われる(信心の沙汰)と共に、講師や司会者、支部法座にかかわる私達の、さらなる実力が求められています。それは、華光会のご法座だけで通じる限定的なものではなく、ひとりひとりが個別の課題と取組み、あらゆる場面で普遍的に通じる、真の力をつける時期が来たのではないでしょうか。そこで、初めて外部講師による研鑽の機会を計画しました。11月の華光大会で信仰座談会にも参加し検証してくださった、松江市の土江正司先生をお招きして、グループでの態度や姿勢を学び、また限られたメンバーと造る、安心・安全の場で、自分自身の抱える問題や(ことばになる以前の)未消化の課題にじっくり取組む機会になればと願っております。
そこで、これまでの法座経験の実績や僧俗の区別なく、虚心に学ぶ同朋を求めます。もちろん、カウンセリング等の経験は一切問いません。ただ、意欲的に学びたいと願う方のご参加をお待ちしています」
ファシリテーター(促進者)としての対人的な態度や姿勢と、安心、安全の場を提供する責任が、華光の司会者や講師にはあるといっていい。また、傾聴の姿勢もからだのレベルで、徹底的に身につけておく必要がある。
法座から、カウンセリングをかじりかけた方が、たまに勘違いされるが、華光の法座=真宗カウンセリングではないと、ぼくは認識している。あくまで、カウンセリングにはカウンセリングの歴史や世界があり、真宗の目指すものは違っている。たとえば、ロジャーズの「十分に機能する人間」を読めば分かることだ。当然、弥陀の本願を一つで、仏になることを目指す、真宗の教えからみれば、いくらでも批判的な受け止めも成り立つ。
しかしながら、歴史も、背景も違う両者を、そんな外のレベルで批判しても、非生産的なだけで、なんら有益な意味はない。むしろ、違うからこそ、虚心坦懐に学ぶ姿勢が必要だ。援助的な姿勢、対人的態度、また傷ついたり、心を痛め、閉ざしている人に接する姿勢こそ、先進的なカウンセリングから学ばねばならないとの思うのだ。しかもそれは単純な技法の導入やノウハウを学ぶことではない。真宗は真宗としてとりあえず脇にいておてい、謙虚にカウンセリングそののもを学ぶ姿勢こそが、学びの第一である。ここにも、真宗者や僧侶が陥りやすい隘路がある。すぐ、真宗念仏以外のものを、虚仮不実として、批判し貶めるのである。または、すぐに伝道や教化のために利用しようと、学ぶべき自己がお留守になる。
真宗念仏に生きている私が抱えている課題や弱点と、安心、安全の、温かい場で、私自身が、自己と向き合って、じっくり取り組んで行きたい。個人が待っている課題や弱点をどこまで受け止め、取り組んだけいるのか。ぼくには、ぼくの弱点もある。ぼくの場合なら、攻撃や批判に弱い(あんまり強い人も聞かないが)。そこには、ぼくの心理的な課題がある。親や華光の大人から、常にきっちり真面目にやらねばならないという強迫観念的な性格があって、批判やいい訳に、すぐに防衛的になったり攻撃的になってしまって、批判や攻撃せずにおれない相手の弱さや甘えをなかなか受けられないという傾向がある。どこかで、そんなことで「傷つくのは弱いからダメだ」という思いがあるんでしょうね。まあ、そんなところを課題に取り組めればと願っている。
今日の午後は、名簿や買い出し、世話人の打ち合わせが中心。 明朝は、ナナホの保育園の最後の絵画展を見学して、土江先生を迎えて、最終の打ち合わせ。とにかく、楽しみだなー。
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コメント
こんにちは。
新しい取り組み嬉しいです。仏教を伝える人はあくまで「お取次ぎする人」なのに、知らず知らずに求めている人の上にたった言い方をしてしまうこともあると思います。私自身、なんで来て間もないのにこんな言い方されないといけないの、と思ったこともありました。外部の先生だと初参加者の気持ちがわかりますので楽しみです。
それから、子供をみていると「この子は私の後生にはついてきてくれない」と思いました。後生大丈夫かと問われました。
投稿: | 2010年2月20日 (土) 16:19
名前を入力するの忘れてました。yyです。でもこれからは名前を変更してK&Yにします。
投稿: K&Y | 2010年2月20日 (土) 16:29
K&Yさん、ありがとう。改名ですね。
そしておめでとうね。
なんでこんな言われ方するのかと傷いたことあるんやね。今回は、初参加者がどうのとか、対応がどうのではなく、自分のところを問題にする。ぼくなど、あらわれに自分が出てきて、かなりしんど過ぎますわ。すごく、いい子で、我慢しているるんやなー。もう疲れ切ってます。
そうそう、今度、華光会館に寄ったら、会館に一番近いところにある、タッキー御用達のカフェ「K&Y」に紹介します。
投稿: かりもん | 2010年2月20日 (土) 22:32