ブルーな気分だったり、うれしかったり、たんへんだったり…
報恩講が終わって、いちばんに、歯医者に出かけた。「ごめんな。FAXみたの今朝なんや。困っていたなら、休日でも来たらいいんやで。競馬にいってなったら、だいだいいるから」とのこと。もちろん、他の客はいないので、治療自体はすぐに終了。でも、状況を聞いて、かなりショック 状況、状態がよくなくて、今度ダメなら入れ歯になるそうだ。「まだ若いのになー」と言われ、医者と助手から、前の医者がいかにひどい治療をされたのかを、延々、サンザン聞かされ、矯正のため1本のために、大丈夫だった歯まで3本もクチャグチにされ、それが年齢と共にダメになってきたわけ。ぼくも被害者なのに、その医者を選んだ(いろいろと縁がなって、ほかの人にも相談したのに)、どこまでもぼくが悪い気がしてきて、しかも、当時はそのために(保険外の治療)で、何十万もかけてきれいにしたのが、結局は、ひどい処置で、金もとられ、さんざんにされ、いまダメになってきたが、これからは手のほどこしようがなくと…。うーん、話を聞けば聞くほど、どんどんブルーに。でも、過去を悔やんでも戻らないよなー。当日は、いまの先生をまったく知らなかった。このボロボロの施設。今日だって客も誰もいないか。ところが、良心的で腕がいい先生。絶対にネットでも評判になるひとじゃりいけど、なんか不思議な人もいるもんやね。
昨日も、今日も、報恩講の法座が終わったこともあって、電話や相談が続く。忘れ物あり、法座感想があり、今生の相談があり、相談予約があり、御礼も数軒あった。その間に、水道の最後の工事があり、請求書にびっくりし、お寺の出講依頼もあった。それは少し疎遠になりかけたいたお寺で、何年かぶりかの依頼。率直にうれしかったが、残念ながら、その日は結婚式がある。それも仲人なので、たいへん申し訳ないがお断りしたが、またご縁が深くなると思うと有り難い。電話を切ると、すぐに週末の百ケ日法要の相談、さらに出版社から和讃打合わせの相談があったが、これは明日に決めた。夕方には、初めての方の華光誌購読と疑問点や質問を受けた。インターネットをご縁の方だか、率直に、しかも初めてにしては、なかなか核心をついた発言される方で、これからのご縁が楽しみだ。どこに、どんなご縁があるかわからない。
そして、昨日と、今日とで 仏法以外の相談(カウンセリング)が3件も続いた。こんなことはまた珍しい。20代の女性から80代の老婆までと、年齢層も幅広い。当然、内容もさまざまだった。おもわず、時間を延長して、結婚相談室にもなったりもしたが、詳しくは触れるわけにはいかいな。要は、いくつになっても、悩みはつきないのだということを実感。まさに、禍福はあざなえる縄のごとしで、うまくいったと笑った次ぎの瞬間には、そのことを縁にして泣いていかねばならないようだ。それが臨終の一念まで絶えることはないというのだが、仏法の上ではら、さらに最後の最後に責任をとらねばならない世界があるというのだから、ほんとうにおそろしいことで…。
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コメント
華光大会の傷が癒えず、報恩講は遠慮しました。
座談での一番のショックは後生の一大事のことではなくて、因果の道理の話で自分の体験を語り、過去世での悪業の報いだといわれても納得できないといったら、「でも、それは間違いのない事実ですよね?」といわれたり、「じゃ、今世の悪業は認めるんですか?」とお同行さんから攻められたことです。挙句の果てに「あんたは人の話を何も聞いていない!」と怒鳴られる始末…。
じゃ、あなた達は過去世でどれだけ良い行いを積んだんですか?と返してやりたかった。本当に悔しかった。
そのことで今日まで悩み、ネットで調べていましたら、本願寺の僧侶が部落地区の方たちに「あなた方は過去世の悪業の報いでそういう地区に生まれたんですよ。」と発言して、全国水平社から糾弾されていた事件を知った。その後、本願寺と全国水平社で話し合いが持たれたようですが平行線で終わっているようです。
キリスト教では過去世を説かない。死後もイエス様の十字架の贖罪によって救われると説きます。僕は一応、洗礼を受けているのですが、守れない戒律のために捨教しました。しかし、ここに来て、因果の道理のことで苦しむのなら、またキリスト教に戻ろうかと思うようになった。
中村久子さんの本も読んではみたのですが、分かりません。祖父江先生のテープも32本聞きました。もう、現代は宗教の時代ではないのではないだろうか、と悩むのです。
投稿: 阿波の庄松 | 2010年1月15日 (金) 04:30
いやぁ散々でしたね、やり場のないいらだちが伝わってきましたよ~
私も歯では散々です、過去の処置が原因で言われても、運が悪いとしか言いようもないけど、腹の虫はおさまらい、どうやら同じようですね
でも、素晴らしい赤ひげ先生に出会えたようで
その限りではうらやましい
私は22日に、3本抜いたあとの形どりに行きます。これで3回入れなおしです。
投稿: saisho | 2010年1月15日 (金) 20:28
阿波の庄松さま、はじめまして(リアルでは、華光大会でお会いしたと思います)。阿波の庄松さまの仰ることは、大きな問題提起を含んでいると思います。佛教で言う「宿業観」の問題は、仰るような差別問題と絡み、今日の仏教界の大きな課題となっております。曹洞宗では、かつての所謂M師発言が切っ掛けとなり、教学上の重大問題にも発展しています。浄土真宗でも部落解放同盟の活動家として有名な小森 龍邦先生が、長年、教学問題にまで踏み込んだ積極的な御発言をなさっています。
私自身も粉の今の世の色んなことで苦しみを抱えており、他人の一寸した言葉でも苦しみ、傷つくことが多いので、阿波の庄松さまの仰ることは、一部だけかも知れませんが共感致します。
佛教で言う、「業感縁起」「阿頼耶識縁起」というのは、仏様や先師方が、自分の問題として諦観された教えであり、かつまた、私自身が、仏様から教えられて、自分の問題として知らさせていただく事であって、他人に(上から目線で)言うべきことでないということは、昔、悟朗先生からも教えて頂いたことがあります。
キリスト教や、中村久子さん、祖父江先生など色んな先生から学ばれている由。その中で、色んなご縁に恵まれて、是非、仏様の御心を共にお聞かせしていけたらと思います。失礼な表現があればお詫び申し上げます。よろしく御願い申し上げます。 南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。
投稿: 縄文ボーイ | 2010年1月16日 (土) 13:13
阿波の庄松さん、華光大会で、さんざん言われて傷つき、とても悔しかったんだね。自分の安心できる距離で、付き合ってください。
>じゃ、あなた達は過去世でどれだけ良い行いを積ん>だんですか?と返してやりたかった。
私が人間に生まれるのは、五戒を積んだ功力による言われています。でも、私には、悪業しかつめない。それなので、法蔵菩薩のご修行の大半は、私を人間界に生まれさすためのご因縁をつくるためだと聞いています。迷いの身にかわりないですからね。また悪業によって、自分の世界を造っていくわけです。座談会での詳しいやりとりはわからないけれど、悟朗先生の「仏教の因果論」でもわかるように、少なくても、前世の業は、すぐにあらわれるような、単純な、直線的な因果論てはない、複雑因果です。その因縁がほんとうにわかるのは、如来さまだけです。だから、いまの私が、これからの自分を造っていくところを聞かせてもらうしかないですよね。過去の因縁はわからなくても、いまの生活で、どんなタネを造っているかは、仏智に照らせてもらえばわかります。このままの日暮らしなら、どこに行くのかは明々白々。でも、それかわからないのが、無明の私の姿ですね。そこがおそろしい。
縄文ボーイさん、的確なフォローありがとう。そうですよ。人のことではなくて自分の問題にならないと、意味ないですが、ここが、いちばん難しい。
saishoさんも、ありがとう。もっとあったけれど、あんまりごちゃごちゃ書いてもね。この歯医者さんは、とても立派な方です。85歳にして、いまだに全部、自分の歯の悟朗先生は、大の歯医者嫌いで、何十年も医師行かず。でも、その悟朗先生をして、82歳の時、この先生だからお世話になられました。例の堀田先生のような怪しさはないですが、濃さはピカ一です。
投稿: かりもん | 2010年1月17日 (日) 23:55