制服姿
予定していた「和讃」の第5校はまだ来ない。今週は、作業のために予定を明けていたので事務仕事をこなしていく。
1月は、何かと公式な書類の作成が多い。所轄官庁(京都府)や税務署に提出するものだ。決算期が9月で、総会が11月にあり、その3ケ月以内という規定があるからだ。
だいたい終えたところで、昨日、印刷所に届けた「真宗カウンセリング研究会」の会報のデータが、念の為に渡した見本用のブリントアウトと、違う箇所あるという電話。あれこれ話を聞くが、実物を見ないとちらがあかない。すぐに印刷所に向かうことにした。
さいわい大した問題ではなく、フォントの関係で、見出しの部分の数字だけが、縮小文字になってしまいレイアウトがそこだけ変わってしまうようだ。難しい問題でもないので、プリントアウトしたものに会わせて修正してもらうことにした。
印刷所を出で、自転車を走らせていると、青色のダウンコートを来た中年の男性が、「あ」と、通りすぎざまに「こんにちは」とあいさつされた。あわてて、こちらも振り返ると、「あああ、こんにちは」と小声で会釈し、そのまま自転車は進んだ。うーん「誰だ?」。絶対に、知っている顔だ。でも名前は出で来ない。どこであった人かな。近所の人、違うー。もちろん、華光の人でもない。ぼくも、そろそろ年を意識する年齢になったなと思ったが、すぐに閃いて、納得もした。ああ、なるほどね。すぐに思い出せないわけだ。
たまに行くこの近くのフレンチのオーナーシェフなのだ。彼に会うときは、いつも白い高いコック帽を被り、白いシェフのユニフォーム(やっぱり白衣というのかな)を着て、カウンターの向こうで料理している姿しか知らない。もうこの人は、この格好と完全にインプットされている人と、まったく素(私服)であったのだから、これは出会い頭では思い出させないわー。逆に、もしコック姿だったら、すぐにわかっただろう。
結局、人ではなく、シチュエーションだったり、場所だったり、ユニフォームだったり、そんなことを頼りに記憶されているんだなー。定番の制服の姿、つまり役割や仕事として出会う人だって、それなりにおられるということだ。
そういえば、ぼくだって、月忌に参りところはいつも法衣。華光の法座で会う方は、ほとんどが背広で、上に布衣。でも、映画館で会う人、自力整体に会う人、やっぱり違う格好をしているし、それぞれ少し違う。
人に会うときは重なるもので、このあとすぐに、自力整体でご一緒の男性に出会った。いつもの格好と違ったが、彼はすぐにわかる。現代の難病である筋ジストロフィーの不自由なからだで頑張っているからだ。彼とも仏法のご縁がついたらと願っているが…。
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