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聞こえない壁

 急に、冬らしくなりましたね。12月なのに、ずっと暖冬だったのが、ここ数日は、本格的な冬。明日も寒くなりそうで、京都でも氷点下と、雪マークの予報。まあ、これが普通なんでしょうがね。

 今日の午後、『華光誌』の付録部分(『年賀交歓』と『年間行事表』)が印刷所に渡りました。やれやれ、間に合った! 昨晩の真宗カウンセリング研究会も欠席して、作業。細々したところで躓きながらも、なんとか1時間前には完成。事務所のスタッフのおかげです。お疲れさまでした。一人で作業していたころに比べると、断然、楽になったけれど、その分、短期間で仕上げようとするから、時間に追われます。でも、そうじゃないと、ダラダラとしか仕事しないから、これはこれでいいかもね。〆切かあるっていうことは、有り難いことです。年賀と行事だけは、ぼくが版下作成をするのだけれど、かなり慣れてきたけど、最後の方で変更があると、バタバタしてしまいます。今回は、試験的に印刷所を変更。以前のところは、下請け業者に出されていたので、こまかなところで不満がうまく吸い上げられなかったけれど、今回は、直接印刷所をもっているので、値段も少し安くできます。仕上がりは25日。26日(土)に発送予定なので、年内には皆さんのお手許に届きそうです。

 今回も、法話や体験記、随想、聞法旅行の感想記があるけれど、20、30代の若い人のものが(4つあるのかな)、どれもおもしろかったですね。型にはまらないおもしろさや、その人の生きた味わいが出ていて、いいです。このブログにも触れている記事もあったしね。その中でも、特に新婚の若夫婦の仏青大会参加記を読んでいて、お念仏。実に尊い。二人とも、まだ華光とは、1年少しのご縁。ちょうど9月末の大阪支部の法座でした。それが、昨年の11月の華光大会で二人が知り合って、あとは、今生も、仏法も、急ピッチですすんでいかれました。まあ、生活のことはともかくも、仏法のところは、最後のところが聞こえてこない。どんなに願われても、たのまれても、聞こえないものは聞こえない。その関門にぶちあたって、始めてほんとうの聞法になるわけですよね。

 そんな、石、瓦、礫のような、無機質な心しかない私をおめあてに、そのものを「黄金」に変えようというご本願でしょう。(第3願にも「悉皆金色」とあるぐらいですからね)。その石のようなわたしには、頭を下げて、願いをかけてくださる阿弥陀様のおこころは聞こえない。それを、なんとか聴いてもらいたい、わたし一人に聴かせたいと、みんなが総掛かりとなり、あの手、この手の「大芝居」があるわけですよ。それでも、聞こえない。どんなに真剣に、本気になっても聞こえない。実は、仏法は、この壁からがほんとうに有り難いですね。「こうしていこう」という方法論とか、「もっと真剣に聞こう」という決意表明をしているうちは、まだ人ごとですよ。いつか聞けるがあるものね。でも、絶対に、聞こえないとなるとどうなるのか。そこまでの経緯が、ご夫婦の角度からそれぞれ書かれていて、これはかなり新鮮。あとはお楽しみにしてもらいましょうか。

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コメント

先生、こちらも2.3日前から寒くなってきました。
でも、京都の方がずっと寒いのでしょうね。

華光誌の編集ありがとうございます。
楽しみに待っています

投稿: Anne | 2009年12月17日 (木) 19:58

Anneさん、励ましありがとう。ぼくも、いつも楽しみにしていますよ。そろそろ、華光誌にも、正式デビューしなくちゃなー。

投稿: かりもん | 2009年12月17日 (木) 23:56

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