タンカ展
真宗学会の講演会、講師は末木文美士氏。東京大学から、いまは、京都市にある研究機関の教授だ。ミーハー気分で、ちょっと覗くことにして、大宮学舎に向かう。でも、どうせあいさつやらなんやらあるだろうからと、その前に、東福寺の退耕庵に足を延ばすことにした。
退耕庵。聞いたことないなー。日赤の裏あたりだと探していると、あっさり見つかった。慧日幼稚園のすぐ側だ。高校の3年間、毎日、この前を自転車で走り続けていたのに 、まったく心に残っていない。関心がないとはこんなものだなー。
なんでも、小野小町ゆかりのお寺だそうで、他にも歴史的な背景があるお寺のようだ。東福寺の紅葉は見頃にはまだ早いが、さすがに11月になって早くもかなりの人出だ。でも、ここは原則は非公開なので、観光客は通りすぎていく。20分ほどだったが、外の喧騒とは違って、静かに庭を眺めることができた。花頭窓から見る枯山水の眺めが美しかったが、ここの写真は撮れなかった。
でも、別にお庭の拝観が目的ではない。
日本人が描く、チベット仏教芸術の「タンカ」の個展があった。この前も、大谷大学の博物館で拝観したりと、「タンカ」にはご縁があるようで、マチャプチャレで、招待券をいただいたのだ。
http://babasakikenji.com/outline/outline.html
タンカについては、かりもんブログでも何度か触れている。http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-df94.html。
今回は、現地で修業された日本人作家の帰国展だそうだ。どの作品も色彩豊かで、細部にわたって細密に描かれていて、かなり心惹かれた。ネパールやインドで見たものは、日本人の感性からすると、原色があまりにも色鮮やすぎ、ケバケバしかったり、仏図や高僧の顔貌にも馴染みづらい雰囲気があったが、その点は、やはり日本人の感性なのか、渋い禅寺の雰囲気とマッチする内容だったように思えた。
作者にも声をかけ、華光会館のタンカについても聞きたみたかったが、ちょっうど接客中で、残念ながら無理だった。でも、これらの作品と比べてみると、大きさや細密度加減から、それなりの値打ちものだということはわかった。ただ保存状態が悪いのが玉にきずだー。
肝心の講演の方は10分ほど遅刻したが、ちょっど始まったところ。最前列しか空いている席がなかたったが、おかげで退屈な講演も途中退席もできず、寝ないですんだのがよかったー。
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