究極の平和の理念
オバマ大統領のノーベル平和賞受賞のニュースには、驚いた。
当然、確固たる実績や成果がない時点の受賞に、贊否も分かれている。それでも、核廃絶に向けたその理念に基づく、今後の行動に大きな期待が込められているのであろう。
そのニュースを聞きながら、(人ではないが)日本の憲法九条の理念ほど、平和賞にふさわしいものはないなーと思った。そして、文言を一字一句変えることなく、60年近くに渡って護られていることも、また尊い。
同時に、究極の平和の理念は、「弥陀の本願」以外にはないなーとも思った。
その四十八願は、まず第一願において、貪欲、愼恚、愚痴の三毒の煩悩の業果である、地獄、餓鬼、畜生の三悪道がその国には存在せず、また第二願において、その三悪道の世界に、二度と再び戻ることはないというお誓いから始まっている。すべて大悲のおこころから成就されたものであるが、同時に、究極の平和、安楽の世界である浄土の働きが、その源泉となっているのである。
究極の平和に貫かれた本願を聞くこと。つまり、この私くしひとりが、南無阿弥陀仏によって目覚め、仏になることこそが、真の平和を実現する道だといっていいのだ。
南無阿弥陀仏
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