明日の予定
今日の仕事も抱えながら、ぼくはもう明日の予定を考えていた。明日どころか、来週の段取り、来月の相談に追われている。
明日は、午前中に、華光誌の誌上法話をムラ君に渡し、早めに昼を食べて、円座禅の準備にかかる。懇親会の買い出しと、書類づくりは1時間以内で終えること。そうそう、御礼の用意も絶対にわすれちゃいけないなと。先生との簡単な打ち合わせも必要だ。あとは、2日間、しっかり学ばせてもらおうことを楽しみにしているが、夕食の配車を考え、懇親会までの段取りも、ぼんやり考えている。
そして、日曜日のWSが終わった直後に、聞法旅行の会議があり、月曜日、火曜日も、華光誌の作業だ。その段取りも考える。16日の水曜日中に華光誌を仕上げなかったら、聞法旅行を迎えることができない。その逆算で、日程を考え、仕事のやり繰りを考える。その夜には、真カ研の研究会もあって出席しないといけないが、無理か? それでも、なんとか来週も、最低2本は映画をみておきたいなー。3本となるとちょっと難しいだろうかと、スケジュール表を睨みながら、ああして、こうしてと、お茶を飲んでいた。その後、「10年日記」をつけたが、ここ数日間分と、九州法座の記録が溜まっていた。
なんだかなー。この人生、今、今を楽しみよりも、未来の段取りを考え、過去を振り返って記録するばかりで過ぎてきたんじゃないかなーと、一瞬は思った。でも、現実、少ないスタッフで、これだけの仕事をこなしているのだから、この段取力がものをいう。それに過去の記録も経験として非常に有益だ。行き当たりばったりで、いい仕事ができるわけはない。
気分転換のランチ終えて、店の外をみたら、東本願寺の正面に掲示伝道。
ああ、もう忘れぱなしだ。
過去に囚われてこだわり、未来ばかりを追い掛けていく。おい、お前、今はどこにいっているのだ。
特に、「仏法」の上ではというところが、ミソだ。みんな今生事で生きているから、明日もあるし、明後日もあるということになる。
ある法座の全体会の時に、「次ぎの宿泊法座にかけています」といった人がいた。えー、この時点でもうダメじゃんと思ったが、口には出さなかった。
いま、聞けないものが、次ぎに聞けるわけがない。
明日もあり、明後日もあり、次ぎもあり、また次ぎもある。ああして、こうして、効率よく、うまくなし遂げる。そのために計画し、段取り、予定していく。
世間の世渡りなら、この段取力は、成功のために不可欠な力だけれども、その自力の延長で、ご本願を聞こうとしても、それゃ、いつまでも届きませんわなー。
超世の悲願ですからね。
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コメント
こんばんは
> ある法座の全体会の時に、
> 「次ぎの宿泊法座にかけています」といった人がいた。
> えー、この時点でもうダメじゃんと思ったが
> 口には出さなかった。
信後も煩悩は変わらないので、
自分が悪役になるのが嫌なのかもしれませんが、
この人は指摘されなければおそらく気づかないままなのだから、
それを指摘してあげるのがあなたの仕事ではないかと思います。
また、それ以前の問題として、こんなふうに法座の参加者を
後になってからブログのネタにするというのはどうかと思います。
投稿: 今井洋一 | 2009年9月12日 (土) 18:33
今井君、ようこそ。いろいろと気にかけてくれているんだね。
さて、正解を言葉にして伝えることが、いつも正しいことだといは限りません。第一、こちらが正解を伝えるだけで、相手に伝わるのなら、皆さん、アッという間に、目を覚まされていくはずですものね。ここの匙加減は、いま、ここでの感じを大切に、柔軟織りまぜてというところでしょうかね。
もうひとつ、これは、昨日の法座の出来事でもあるし、来週の法座でもありうる発言だし、これまで何度もあった熱心な求道者ほど必ず陥るところのなんでね。「次の法座で命がけで聞く」といっている、その自分自身が問題になってくるのは、簡単なようで、そこが難しいです。そこが見えてこないと、いくら「命がけ」になろうと、頭燃の払うように聞こうと、力をいれても、方向が違う。ここは、いくら言葉で説明しても、熱心な人、真面目に取り組んでいる人ほど、勘違いして力をいれるひとつですね。なかなか届いていかないが、逆に、その自分が問題になってくると、聴聞は劇的に変わってくると思うのですがね。
投稿: かりもん | 2009年9月15日 (火) 01:22
辛い、悲しい、いやになる・・・・・あらゆる負の感情でいっぱい!!だけど自分自身が見えず、もちろん自分自身が問題にもならない私。 今井さんと先生のやりとりとても有り難かったです。わからないんだけど、何度も読み直してます。
投稿: relax | 2009年9月15日 (火) 18:19
relaxさん、お久しぶりやね。
今週は、またお会いできますね。地元だし、楽しみにしてます。
>辛い、悲しい、いやになる・・・・・あらゆる負の感情でいっぱい。
そうなんやね。でも、ネガティブな感情も、きっと何か意味がある、何か私を守ってくれている、私の大事な一部なんです。いつも追い出したいし、否定するんだけどね。もし、その悲しみに、やさしく声をかけてあげるとしたら、どんな言葉いいでしょうかね。
一度、そんなことをイメージしてみてもいいかもね。
いろいろと、違ったアプローチもあるんですよ。
仏法はね、まったく意外な方向から、聞こえて来る。予定していたとおりのなら、「出会い」とはいわもいものね。ほんとうに、それ以外はないといってもいいかもなー。
投稿: かりもん | 2009年9月16日 (水) 00:41