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『ミーシャ』と『幸せはシャンソニア劇場から』

 本日は、気分転換の日。夕方のミーテングまでは、OFFにした。

 京都シネマへ映画を2本。

Mishawolf_01  『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』は、ナチス占領下のベルギーで、時代に翻弄され、愛する両親との再会のみを願って、あまりにも過酷な3000マイルもの旅を続ける一人のユダヤ人少女のサバイバル・ロードムービィーだ。小さなからだに、身ひとつで、ただユダヤ人に生まれたことだけで受けねばらない過酷な差別と弾圧を、ただ戦争の残虐さという時代にだけに転嫁して終わることは出来ない、人間のもつ残酷さと、同時に人間性の温かさ、強さも感じた。それにしても、最後の字幕。あまりにも哀れだ。

 Chansonia_01もう一本は、『幸せはシャンソニア劇場から』。こちらは、まだ戦争前の、左翼政権時代のフランスが舞台。全編、品のいいユー モアと、ペーソス、そして人情味ある温かさが滲み出る流れているフランスの上質なエンター・テインメント作品。あの『コーラス』(サントラも愛聴してます)のスタッフ、キャストが勢ぞろいし、さらにヒットのおかげでお金もかけられるのか豪華なセット、下町の劇場の雰囲気も、またその芸や歌も良質で、これは安心して観れる万人向けの作品。父と子の情愛に、もちろん、恋もあり、男同士の友情や団結ありで、しかも単純な予定調和のハッピー・エンドかと思えば、ラスト付近は起伏にとんだ展開となって、温かな余韻を残した終わり方も悪くなかった。

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