書
用件で三条方面に出たついでに、CDショップに立ち寄る。最近観た、『キャデラック・レコード』の音楽がよかったので、ブルース・ロック系のチェス・レコードのオリジナルのサントラや、映画ではビヨンセが感動的に熱演し、実は天童よしみに輪をかけて個性的なお姿のエタ・ジェイムズなど、これまでご縁うすいのあたりを手に入れたが、聴くのが楽しみ。
すぐ近くに三条寺町のギャリーでの書作の個展を見学させてもらった。自力整体で知り合った、同じ高校の先輩でもある。うーん、いいですね。書という表現も、ただの書体や素材だけでなく、墨、紙、額、そして展示方法などで、いろいろと変化し、面白さがあるものだなー。
いつか、ぼくも、こんな表現手段をもちいることがあるだろうか。可能性を秘めつつも、まだその意味では、十分発揮していない分野だ。逆に言うと、そこに表現手段としての伸びしろがあるわけだから、これは楽しみでもある。人間は、可能性のある遺伝子を極々わずか数パーセントしか使い切られいまま、この世とお別れするらしいが、たとえ迷いの世とはいえ、いまいただいたもの、その可能性を出来る限り発揮させていきたいものですね。
パンフレットと一緒に、作品の素材になっている句集も購入した。親しみのある書はともかく、短歌や詩という形の自己表現にあると、まったくもって疎い。でもそれは、まだまだ書き込む余白が多くあるという意味なのだから、そう考えるとけっこう楽しみになってくる。
「隕石の 中に淡雪 眠りたる」
「耳と耳 すり合わせて聞く 冬の雷」
「春雷に わたくし一人の 釈迦となる」 (『隕石抄』より)
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 『居酒屋夢子・1961』(2022.11.16)
- 大須演芸場での「釈迦内柩唄」(2022.09.22)
- 「ブッダのお弟子さんたち」展(2022.06.17)
- 「最澄と天台宗のすべて」~伝教大師1200年大遠忌記念~(2022.06.01)
- 国宝、聖林寺十一面観音展(2022.03.14)
「音楽」カテゴリの記事
- 『サマー・オブ・ソウル』~あるいは革命がテレビで放送されなかった時~(2021.10.01)
- 『ソング・オブ・ラホール』(2016.12.15)
- 『ミスター・ダイナマイト』~ファンクの帝王ジェームス・ブラウン(2016.10.21)
- 「わたしの7+7」(2016.08.15)
- 清志郎ばかり聞いていた夏(2015.09.01)
コメント