萩原流石さんとの対談話
「ちゃんとして会社みたいですが、国際グラフという写真雑誌から、増井先生と俳優の萩原流行さんとの対談依頼がありますが、どうしましょうか」。
事務所では対応ができず、電話が回ってきた。
「国際グラフ?」聞いたことがないなー。「なぜ、萩原流行?」と思いながら、電話に出る。
「あの毎日グラフとかですね、よく病院の待合室やロビーなどに置かれている写真グラフをご覧になられたことあるでしょう」。(たしかに、昔はよく、病院などで、毎日や朝日グラフを見たこともあるが、国際グラフは知らないなー)
何かとても結構な話のようだが、なぜ、うちを選ばれたのだろうか。
その趣旨をお尋ねしたら、華光会HPやユーチューブを見たという。HPを見たというより、いま見ながら話ているのだろう。「ごせいの一大事の問題を…」(それもいうのなら、後生=「ごしょう」なんですか)と心の中でつっこみながらも、一応、話を聞いていた。でも、ぜんぜん、華光会なのかという理由が見えてこない。それどころか、ますますへんな感じがする。
まず、それは電話のBGMである。選挙事務所や電話勧誘のような、周りから独特の騒がしさが漏れて来るのである。つまり、周りでも手当たり次第に電話をかけているという感じがするのだ。
そして、もうひとつは、その口調。「お願い」や依頼というより、強い説得モードの話し方にある。こちらが、なんとなく疑問点を質問するとは、次々と言葉が出て来るのだが、肝心の、「なぜ、華光会を選んだのか」という理由がまったく不明なのだ。むしろ、話せば話すほど、「私も仏教大学の出身でして、浄土真宗に関心がありまして…、萩原さんにとっても、いい出会いになる可能性もありまして…」と、一般論的な説明になってくる。
そのうちに肝心の話がでてきた。
「エー、雑誌のスペースは、1頁の1/4で、記者とカメラマン、萩原さんの3名でお邪魔します。京都の取材日は、20日なんですが、ご都合いかがでしょうか。それと、取材協力金としまして、8万円ほどがかかりまして、対談の後で、撮影などをしていただきます。」
ああ、なんだ。要は、広告記事をということか。
HPを見れば、だいたい自信をもって何かをやっている感じはあるだろう。そんな、個人事務所や個性的な社長などを狙って、「有名人と対談し、CM効果を高めませんか」ということになるのでろう。
それなら、最初からそう言えよ、である。
当初は、保留にして検討していいかなという気持ちもあったが、途切れない話を聞くうちに、「断ろう」という気持ちに傾いた。冗舌な話を遮って、「すみませんが、お話を窺っていますと、当会の方針と一致しません。結構なお申し出ですが、この度はお断りいたします。」と、ハッキリと断った。もしかすると真っ当な会社かもわからないので、念のために丁寧に対応はした。すると、「ああ、そうですか。わかりました」と、とても、あっさりと電話を切られた。あれ、なんだ、このあっさりした切り方は…。別に華光会じゃなくてもいいわけだ。きっと、勧誘のノルマでもあるんじゃなかいと、ますますあやしい気分になる。
まあ、態のいいセールスなので、断ってよかったと思ったが、正直、心のすみに、「8万円程度で、有名人が取材にくるなんて、安い宣伝効果になるかもしれんなー」という、揺れる気持ちもほんの少しはあった。たぶん、ここが先方の狙いなんだろう。
それで、電話を切ったあとで、念のために、グーグルで「国際グラフ」を検索した。
ああ、出るわ、出るわである。やっぱりか…。なんとなくあった妙な感じは当たっていた。別に悪徳ではないが、取材を装った広告商法だ。実際に有名人が来て対談や撮影はあるのだが、「1/4頁のスーペスでは、社長の思いは伝わりませんから、もう少し広げられてはどうでしょうか。宣伝効果があがりますよ」と、1/4頁、1/2頁、1頁と、見開きと、どんとん金額がアップしてくる仕組みになっているようだ。
最初から、「広告宣伝記事のお誘いですか…」ということでもなく、細かな料金の説明もない点が、あやしいわけね。
経験者のネット情報によると、宣伝効果は抜群!なようで、一度、掲載されただけで、類似の高価広告記事の申込みが殺到するのだそうだ。ヤレヤレ…。
もっとも、それを承知した上で、タレントや俳優の2ショットで、会社や事務所を紹介することが宣伝になると思う方とは利害が一致して、それなりに有り難い話だろうなー。
それにしても、萩原流石って、なんか微妙な線の俳優さんを使ってくるよなー。個性派で、「うつ」の出版で話題になり、いかにもという感じでしょう。
それに、8万円というのも、なんとも、手頃なお値段を付いてくるー。最初から、何十万円だったら断られてしまうもの…。
「嘘の三八」とはよく言ったもんだ。
おかげて、ブログネタぐらいにはなりました。
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