2009年夏の「戦争と平和を見つめる」映画たち
例年、 8月6日のヒロシマ、9日のナガサキ、そして15日の終戦の日と続く、このお盆の時期に前後して、京都シネマやみなみ会館は、戦争の愚行と、平和を祈念する映画が特集される。
今年の場合は、京都みなみ会館で、
ヒロシマで被爆した妻の50年に渡る日常生活を極私的に綴った『妻の貌』
感想はこちら→http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-2213.html
今日、明日の2日間の限定で上映される、 『土徳』~焼跡地に生かされて~は、龍大出身で、広島の真宗寺院の子弟が、古い因習にこだわる父が病に臥したことからカメラを回し始めるうちに明らかになる、家族5人を失った父の原爆体験と、京都の青春時代を追い、個・家族・町の関係を問うた作品が上映される。
感想はこちら→http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-240a.html
さらに、1931年の満州事変以後、政府の手で、内蒙古には多数の日本人が移民させられる。そして敗戦後。大混乱の中で多数の尊い命が失われ、また帰国出来ずに、かの地で亡くなっていく者もあった。なぜこのような悲劇が起こったのか。満蒙開拓団の実態を、現地への証言取材を基に、満州出身の羽田監督が綴る渾身の記録だという、『嗚呼 満蒙開拓団』。
そして、『花と兵隊』の舞台、ビルマ。この太平洋戦争の激戦地では、多数の日本兵が命を失ったが、同時に、敗戦を迎えたのに関わらず、祖国に帰らなかった日本兵もいる。彼らの新たな証言を記録した衝撃作などが続いていく。
京都シネマでも、アンコールで、『ひめゆり』→http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_9552_1.htmlや、
「子どもたちを戦争に行かせるな!」と、「憲法9条改憲阻止」の一念のために集った、全学連・全共闘・学生運動のかつての闘士たちの記録『We 命つきるまで』、
米軍に所属する20歳前後の兵士たち。軍隊を選ばざるをえなかった、アメリカの途方もない格差社会から生まれた“貧困徴兵制”の実態に迫る『アメリカばんざい』などがある。
さて、まずは、今日観た『妻の貌』に触れようと書きかけたが、ちょっと疲れて力尽き。続きは明日?に書けるか。
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