まずは呉の寺院で
まずは、呉市の西教寺の支坊へ。真宗寺院でも大きなところは支店があるわけですね。知りませんでした。ここは本坊、支坊合わせて3ケ寺あるので、かなりのご門徒数があるでしょう。でも、ただ遺構が立派というだけではなく、ご門徒さんへの教化も行き届き、ご法座も工夫しながら勧めておられます。
ここで親鸞聖人の降誕会法要で、3日間の布教。
ところで、真宗寺院の法座には、ほぼ決まったパターンがあります。
法座の時間は、1時間30分~2時間まで。開始時間も、終了時間も時間厳守。特に開始時間はきっちり行事鐘がなります。報恩講なり、永代経なり、春秋の彼岸会なり、なんらかの法要ですから、当然、丁寧な勤行があります。そこに休憩と、最後の讃歌も含めれるので、実質の法座時間は、1時間弱~1時20分程度。夜座は、1時間以内の法話だけ、日中の座でも、前席40分、後席40分のご法話だけというところが多いです。別に本派だけでなく、大派や興正派の寺院でも、華光のご講師の先生のお寺でも、だいたい同じ。長年の慣習なんでしょうね。法話の時間内で質疑程度は尋ねることはありますが、あくまでご法話を拝聴したら、それで終了です。
華光の法座に慣れていると、なにか不思議な気がします。だって、朝9時から夜10時まで、昼食と夕食休憩以外は、ずっと法座があって、法話は各1時間で、残りが信仰座談会。たぶん後の時間がメーンになる。しかも夜座が終了してからも、深夜の懇親会まで、法義話で盛り上がるなんて、ちょっとおかしい。しかも勤行を削ったり、法話を短くしてもらったり、さらには終了時間にはルーズで、延長されることも多い。休み時間を削ってまで、仏法讃嘆したいという、かなりの変わり者集団なんですね。
一応、本山主導で、連続研修会というのがあって、「話し合い法座」を勧めてられますが、こちらも、やはり2時間単位。テーマがあって、まとめがあってというわけで、ほんとうの意味での自由な気持ちの表明や悩み事を出して、自己を打ち出していくという雰囲気にはほど遠い。そんな個人の成長を目指しているのではなく、あくまで正しい浄土真宗の知識を身につけてもらおうという色彩が強い。だから、ゆるいお勉強のような感じて、ハッキリ言って面白みにかけています。
まあ、それはとにかく、真宗カウンセリングをご縁として、これまでの一方通行の法座から、共に育ち合う場を目指しておられます。当たり前のようで、こんなお寺さんは稀少。法話はともかく、信仰座談会になると、門徒さんの抵抗がありますから…。いくら講師から信仰座談会を要請しても、ご住職が本気じゃないとなかなか続きません。
ということで、座談会や真宗カウンセリングへの期待もあって、初めてのご縁をいただきました。今回は、法座の後に座談会ではなく、昼座を使って「真宗カウンセリング」の集いを、大人・子供合同の「ビンゴ大会」法座で、法話も含めた30分ほどの法話の確認を行なうことになりました。(つづく)
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