「ヒマラヤ国際映画祭」
昨秋、東京で「ヒマラヤ国際映画祭」なるものが、2006年に続き2度目の開催をされた。ラインナップは、ヒマラヤ山脈の面する国や地域-チベットやネパール、ブータン、インドや中国などの諸国の映画や、その国をテーマにした、環境、政治、人権、文化などの60分以内のドキュメンタリーが中心。
〝地球を考える ヒマラヤから考える〟をコンセプトに、ヒマラヤの尽きせぬ魅力に加え、民主化、紛争、チベット問題まで、世界各国の秀作ドキュメンタリーを幅広くお届けします。映画の舞台は、ネパール、チベット、インド、ブータン、パキスタンに及び、さながらヒマラヤの雄大な自然と人が織り成す壮大なドラマを体験することができます。
というのが、映画のコンセプトだ。たしかに、自然や 環境問題を考える上でも、紛争や人権問題を取り上げても、ひとつの指針になる地域だ。しかも、文化部門には、「怒れる僧侶」、「チベットの高僧」、「尼僧の智慧」、「ブータン~幸福の中道を行く~」などの仏教を材料にしたものも多い。もっもと、かなりマニアックなもので、さすがこんな企画で集客できるのは東京だけだろうと思っていたら、「west japan 2009」と題して、京都でも開催されることになった。しかもGW上映である。
ヒマラヤを遊覧してきたぼくにはグットタイミング。ちょっとその時の様子を写真でおすそ分けしましょう。陳腐の表現だが、息をのむほど美しかった。世界最高峰のエ
ベレストも拝ませてもらった。ちなみに、そのときの航空会社は、「Buddha Air」! エベレストを拝んだというベタな証明書まで発行してくれる。〝I did not climb Mt Everest but touched it with my heart!〟の文章もウィットに富んでいる。(下の二枚の写真、クリックしてみてください。きれいですよ)
京都みなみ会館に赴く。誰も客が入らないのじゃないのかという思いとは逆に、整理券が配られている。チベット問題、案外、関心がもたれているようだ。この間、映画館は正面玄関から、「タルチョー」、つまり五色のチベット仏教の旗が飾られ、チベットグッズが販売されていた。
映画館から出て来たら、「先生!」と声をかけられた。マニアック映画で出会ったことあるゼンゼン君だ。「何観るの?」と尋ねると、「チベットの高僧」「死の領域を超えて」などの組み合わせのものだ。さすがは、曹洞宗の(抵)抗僧である。(つづく)
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コメント
永代経法要では、阿弥陀様のお心、兆載永劫のご修行、ご苦労をいっぱい聞かせていただきました。初めて教えていただいたことも多くありました。
ありがとうございました。
ヒマラヤの写真、パソコンの壁紙にしました。
何度見てもきれいで吸い込まれるようです。
おすそ分けありがとうございます。
投稿: Anne | 2009年5月 9日 (土) 20:52
Anneさん、こちらこそ、よくお参りくださいました。
そうでしょう。ほんとうにきれいでしたよ。
実は、ぼくもこれをPCの壁紙にしています。
投稿: かりもん | 2009年5月 9日 (土) 22:41