甘露の法水
昼のニュースを観ていたら、 東大寺の花祭りの模様が映っていた。そうか、今日は、4月8日、お釈迦様のお誕生日だ。
もっとも、南伝仏教では、4月8日の花祭りではなく、ウェーサーカ祭(ウエサク祭)という5月の満月にお祝いされる。子供大会でよくみた、「うさぎさんのお供え」(悟朗先生の『モッンチャ~ン』と熱演で有名)でも、「ウエサク祭のお供えに…」となって、子供のころからかなり大きくなるまで、「ウエサク祭ってなーに?」と疑問に思っていたものだ。
もうひとつ、所変わればで、お隣の韓国では旧暦で、国民の休日になっているそうである。
ちなみに、「花祭り」というのも新呼称で、日本では長年、「灌仏会」として親しまれてきた。もちろん 、お釈迦さまがお誕生になった時、龍が現れて、甘い雨(アムリタ、つまり甘茶)を降らせ、そのお誕生を祝福した。甘露の法水である。そして、六道を迷いを一歩出て、七歩を歩まれたのであるが、たまたま、わが子の名前の由来はここから来ている。別に4月生まれというわけではないのだが…。
①=有名な「アシャカ王柱」で、 この碑の発見で、荒れ果てたこの地がルンビニーと判明。
②=新マヤ堂と沐浴池。(変化にビックリ)
③=新マヤ堂にある、生誕の場面のレリーフ。(削がれている)
④=タイ寺に安置されている、新レリーフ。
⑤=27年前のルンビニー風景。とても静かな場所だった。白いのが旧マヤ堂。②と③が安置されていた。
⑥=ここが釈尊誕生の地といわる、マイルススートン。
⑦=お土産の誕生仏。外の3つは土産で、中の2つは別々に購入した。若干、お値段に格差が…。でも、日本資本の経営のホテル以外、かの地では、マヤ夫人も含まれた誕生場面のレリーフのほうが主流か。
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コメント
自分は参加してないのに「インド旅行」がきっかけで
最近は「お釈迦様」のことをよく思います。
そうすると「阿弥陀さま」のことがマスマス知らされ
沁みてきます。
「真宗法座の集い」楽しみにしています
よろしくお願いします。
投稿: 蓮華 | 2009年4月 9日 (木) 00:01
花祭りもとっくに終わり、遅すぎるコメントで申し訳ありませんん。
韓国で、花祭りが、国民の休日になった歴史についての見聞。キリスト教が盛んで生きている韓国ではクリスマスは、早くから休日になっていたのですが、花祭りは休日ではなかったのですが、仏教系の団体や信徒さんが猛烈な運動をされた成果だそうです。
韓国の仏教は、李朝時代(特に中宗大王の時代=ドラマ『チャングムの誓い』の時代)以来の『崇儒廃佛』政策の影響もあって以後の社会的影響力は限られていましたが、元来、統一新羅時代の元暁大師や、高麗時代の大覚国師(義天)などの高僧並みいる国で、民衆には仏教信仰は染みついているようです。迫害期の李朝時代にも、日本にも来られた(「文禄慶長の役=壬申丁酉倭乱」の調停役で京都に来られ、確か二条城や、日蓮宗大本山、本法寺に宿泊されたと記憶しています)西山大師のような名僧も活躍なさっています。
現代の韓国仏教界は、日本仏教よりもアクティブな感じを受けます。
蓮華さんもお書きになっていますが、私も、参加してない「インド旅行」を御縁に御釈迦様のことを考えさせられます。現在は、ティク・ナット・ハン師の『小説ブッダ・いにしえの道 白い雲』(春秋社)を拝読している最中です。
「永代経」さま、宜しくお願い申し上げます。
投稿: 縄文ボーイ | 2009年4月25日 (土) 18:54
縄文ボーイさん、どうもです。
次回の機会があれば、ぜひどうぞ。旅行社は、早くも8日間で回るプランをもってきましたよ。ただし、その場合は、ルンビニー はなしですが、勤務人でも、なんとか行けるかなとー。
ここでも触れましたが、ブッタガヤでは日本人の団体とは一組だけ。あとは、何万という世界の仏教徒に出会いました。スリランカ、ミャンマー、タイ、そしてあまりに多数のチベットの僧俗たち。もうびっくりしました。世界の仏教の中心は、日或ではなく、また浄土真宗でもないなーということを、肌で実感させられました。もし、ダライ・ラマ師がブッタガヤにはいると、5万人とも、10万人というチベットの仏教徒が行動を共にされるそうです。
世界的に著名な仏教指導者は、ダライ・ラマ師であり、ティク・ナット・ハン師でしょうね。どう間違っても、ご門主でも、世界の光を自称している善知識でもないです。ましてや華光会なんて…。
でも、そんな中で、この私が、この尊い浄土真宗に出会った不思議を痛感させられました。
投稿: かりもん | 2009年4月26日 (日) 01:13