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九州支部法座

  九州支部法座。日・月と変則なのは、お寺さんや客商売をされている方の関係だ。西、東のお寺のご住職が多いのも特色。いつも、固定した顔ぶれでこじんまりした集まりだが、今回は久しぶりに20名ほどの参加があった。鹿児島、熊本、大分、福岡、山口と、遠近各地からほんとうに喜んで集まってきてくださるのが、有り難い。若い方(20代)も増えてきたし、初参加の方も数名あった。東京支部からこちらに単身赴任された方もお参りくだされた。この方は、ぼくが、本願寺派の教師教習で同じ班になり、お誘いしたことがご縁なので、不思議にも九州法座で再会できたことが、うれしかった。

 講習会でも話したお釈迦様の一生を振り返り、その意義を聞いていただいたあと、インドのスライドを見てもらった。4名も参加者がいたので、ずいぶん盛り上がったが、ただ単なる旅行ではなく、仏教の源流を辿ることで、それぞれ新たに味わうことが多くでた。心境の上にもかなり影響を及ばしている方もあって、興味深くお聞かせいたいだいた。あとは、東京や高山支部と同様に、総序の前半の真宗教義のエッセンをお示しにくださった所と、「権化の仁」ということで、親鸞様が、涅槃経を引用されたアジャセ王のお救いについて、現代語訳をもとにお味わいした。3度目になると、僕自身も新たに気付いたり、味わったりすることが多い。
 恐ろしいほど、アジャセ王の仏道にたいする疑い、躊躇のこころが、まさに私自身がたどってきたものだといわねばならない。そのことを、すでに如来は見越しておられていたのである。「ああ、アジャセ=五逆をつくり、法を謗り、快楽のために仏法を聞く心のない、それどころか、慚愧のこころすらない=私のために、お釈迦様はご本願を説いてくださったのだな」という真実ひとつのところをまた聞かせてもらった。さらに、それを善友、勝友である同人の皆さん方と分かち合える身が、また尊く思えたのである。

 ありがとうございました。

 

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