現金な現金の話
わが家にも定額給付金の申請書が届いた。
地方自治体によって、時期はバラツキがあるようだが、申請手続きで窓口が混乱しているというニュースを目にした。
給付額もそうだが、そのために割かれる労力や経費もバカにはならない。そこまでして集めた税金を使い、選挙前に、一律に金をバラまく。なんのためかと勘繰りたくもなる。それも、「黒字なので配布します」なんて景気のよい話でも、「無駄な国会議員の歳費や手当て、政党助成金を削り、還元します」というまっとうな話でもない。結局、借金を増加させ、まったく景気対策にも福祉の充実にならず、ただ次の世代につけを回わすだけなのだ。いや次世代どころか、まもなく増税というしっぺ返しがやってくる。なんというバカな政策なのだろう。
相互扶助組織ともいうべき、都会の中・下層者を支持基盤とする宗教団体に支えらた与党が、考えそうな政策である。
ならば、お前は申請を断るのかというと、しっかり申請を出した。いただきますよ。もとは納税した税金だもの。しかも確実に増税がある以上、次ぎに備えないといけないなー。
実は、わが家には、定額給付金以外にも、もうひとつ「子育て応援特別手当」の申請書が、ほぼ同時期に届いた。支給世帯は、「3歳以上18歳以下の子供が2人以上いて、かつ小学校就学前3学年の子供」が対象というもの。つまり、乳児以上の子供が2人以上いて、そのうち1人が、3歳、4歳、5歳児の子供の場合というのである。多子世帯支援をうたっているのに、たとえ、4人、5人いようが、もしそれが6歳児の年令以上なら、対象外という不思議な制度だ。しかも、1回限りの、36,000円。1年あたり、12,000円で、3年分。つまり、「3、4、5歳の時に、毎月千円ずつ補助しましょう」ということになるのだ。
ちなみに、わが家は(正式には上と下では別世帯になっているが)、子供2人と、老人2名、それ以外2名で、合計6名家族。給付額は、18歳未満と、70歳以上が一人2万円。それ以外は、一律12,000円。そこに、子育て応援手当の36,000円も加わるから…。ジャラジャラジャラ…。アハハハ、かなりけっこうな額になるー。
これは、これは。
現金を前にすると、みんなが現金になる、バラダイスみたいなすばらしい政策じゃないですか。なんとおそろしーい。
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