お前の一日はロクな日じゃねえーらしいですが…
インド仏跡巡拜の旅のMLを開設したので、登録手続きに関するメールが頻繁(ひんぱん)にはいてくる。同時に、事務局からもCMのメールが届く。その冒頭…。
「おはようございます!freeml運営事務局です。
かりもん さんの今日の運勢は…
【水瓶座:56点】十二星座中、12位(つまり最下位!)周囲の理解が得られずブルーな一日になりそうですが…
金運は、大きな下降ライン。ストレスがたまっている人は、衝動買いで金銭感覚が大幅に乱れてしまいそう。恋愛運は、友人から厄介事を押し付けられそう…。仕事運は、ちょっと手を抜くと、運悪く先輩の目に留まりそう…。」
生年月日を登録したので、この手のメールが来たのだが、まあ、お前の今日の一日はロクな日じゃねえぞ、わざわざご親切にもお知らせしてくださったわけ。
それにしても、運勢や占いといった、仏教(浄土真宗)からみると、因果の道理を無視した迷信の類が、ますます持て囃されている。やらせや虚偽報道に敏感なマスコミも、まったく無批判。それどころか、視聴率さえとれれば、大々的に放送している。そのほとんどが、軽い遊び感覚なのだろうけれど、一方で、みんなの心の中に、現実の圧迫感や閉塞感と、まったく展望の開けない将来の不安などのネガティブ度はますます増加し、この手のご託宣を強く求めているのも一因にあるだろう。もちろん、正しい信仰、仏教の因果の道理に昬い(くらい)というのが、最大の原因ではある。それに、現実的にみても、呪いや占いをキッパリと否定している仏教は、やはり浄土真宗を置いてしかない。ただし、今日の状況で、頭から否定するだけでなく、そのおこころも正しくお伝えするという意味では、ぼくたちももっともっと工夫や努力が必要になっている。
それにしても、まったく方向や日にちや、占いなどに惑わされることがない身というのは、幸せですね。やはり、他力回向の信は、「決定」(けっじょう)するわけですからね。定まる世界があれば、もうフラフラとする必要がなくなる。いくら払っても払っても、そこに立たせてもらわない限りは、いつまでも不安は絶えないわけですね。
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