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出版計画

  ここにきて、各種の出版計画が現実味を帯びてきた。

 まず、京都の伏見にある仏教出版社の社長さんが来館されて、これからの出版計画についての見通しをアドバイスいただいた。さすがに、餅は餅屋だ。伊藤康善先生の全集計画なども、ただ既成の書物を並べるだけでは意味がなく、どうのような戦略で発表するのかを練ることが必要だという。書簡や未発表のもの掘り起こしに加えて、再評価する論文や解説、年表などの掲載がとても重要。さらに、装丁などの外郭などにも、専門家(編集力)の的確なビジョンが必要だという。そうして、大学や図書館などへの販路を狙っていくことも意味があるのだそうだ。そうなると、華光にも、細々だがその手の人材がないわけではない。予算が必要になってくるが、いまのうちにプロジェクトでも組んでみるのも意義があるだろう。先生の出身の興正派にも働きかけることだって、夢ではないかもしれない。

 ほかにも、華光の特色である体験記や体験的な法話集はあるが、テキスト的な要素の出版物がない。といって、コンテンツがないかというと、講習会、聖典講座などの膨大な記録がある。三帖和讃には、たいへんな量の(もちろん質も高い)のプリントがある。次々と、「華光○○シリーズ」化し、定期的に出版していってもいい。それに、一定程度、華光の内部で供給が見込めるのなら、それも安定して可能なのだ。いまは、正信偈の準備を進めてきたが、まずは和讃のプリントに目が留まった。確かに、たいへんな労力の産物で、これを出版して世に問わない手はない。これ一つをとっても、華光の集まりが、いかに教学的にもしっかりした教えであるかがよくわかるだろう。

 一方で、導入となる初心向けの書物もある。ここが、華光の一番の弱点。それには子供大会の法話集が最適ではないか。ただ、出版計画もあったが、いろいろな問題点が指摘されて、いまはストップしている。はやく進めていってもいい。また、ぼくの法話集との有り難い声もいただいている。ただ、かならずしも初心向けとはならないので、このあたりが悩みどころだ。

 そして、今日は、法蔵館に赴いて、増補版『念仏の雄叫び』の再版の打ち合わせをしてきた。ちょうどお東は、報恩講の板東曲がご満座の日。団参などで混雑していた。従来のものに、増補する形で発行することになる。いろいろと候補があって、M先生などにアドバイスをもらい、また悟朗先生からも賛同があった、『三度目の成仏』に決めて、作業を進めていたものを、引き渡した。確かに、一般には難しいが、従来の『念仏の雄叫び』の流れを損なうことのなく、他力回向のおこころを余すところなく伝える内容だと自負している。来年の4月をメドに、発行の最終の編集作業に入っていった。

 また、伊藤先生のもの、増井先生のものも、ちょうどいま、品切れ状態で滞っている。古いものを再版しつつ、新しいものを出版していくのに越したことはないが、限られた予算と、人員と、時間の中で、あれもこれもはなかなか難問なのは確かだ。ただし、将来へのコンテンツは充分あって、ひとつ歯車があうと、かなりの可能性のある話なので、ぜひ前向きに進んでいきたいものだ。あれこれ、可能性を考えると、元気が出てくる気がするなー。

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