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アメリカ同行の訪問

 朝、所用で出かけようとしたら、玄関で、九州の小倉からの突然の訪問者があった。ちょうど誰も不在だったので、対応に出る。初老のご夫婦。名古屋に住むご兄弟から紹介だそうだが、そのご兄弟にしても、まだ東海の集いに1、2度参加された程度で、京都にはお出でになられたことがない。それでも、ここで聞かせてもらうしかないとの強い思いをもっておられて、ちょっと驚いた。九州法座のこと、来年の行事のこと、そして仏書を購入されていかれた。少しこれまでの経緯もお聞きしたが、真面目に求めておられる方なので、きっとご縁が出来ることだろう。楽しみである。

 夕方から、アメリカのロサンゼルスからの同人をお迎えした。何年ぶりにお会いするのだろうか。アメリカ布教の時と、日本でも1、2度お目にかかった程度だが、ひとしおアメリカの華光同人は懐かしい。昨日、京都に入られ、日野誕生院や鈴虫・松虫のお墓など、親鸞聖人ゆかりのご旧跡を回ってこられたそうだ。父や母と一緒に、夕食をご一緒する。ご法義の話になる。浄土真宗に家に生まれながら、その後の宗教遍歴のことをお聞かせに合う。そして、不思議なご因縁で、父の米国布教のご縁に出会われたというのだ。10数年の間、2月と3月の2ケ月は、アメリカ布教に出ていた。また訪米団を結成して、日米聞法の集いを開催し、何百人もの念仏者が集っておられた。それが、2世の高齢化と、日本語を理解する人達が減り続けるいま、彼女の周りでも、華光のご縁にあった同人が、少なくなったという。それに、なかなか納得できるご法話やご法縁に会えないことを寂しがっておられた。英語の法話が増えているそうだが、特にもの足りないという。それはそうだろう。英語で伝えることがダメというのではく、英語世代の人たちに、ご法話を受け取るだけのお育てが充分でないことは、容易に想像がつく。単なる言葉の壁だけではない、難しい問題があるようだ。難しいことはともかく、今夜は懐かしい話にも花が咲いた。

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