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貧乏性?

 貧乏性 
 「①貧乏でもないのに、ゆとりのある気分になれず、けちけちして暮らす(くよくよする)性質
 「②どうしても貧乏になる性質」(新明解国語辞典)

Img_2775  『牡牛座』が終了して、パンフレットを見たら1,200円もした。高い!珍しくパスした。
 ところが、その横に、厚さ4cmはあろう、400頁以上のA4版、「ソクーロフ」という研究書のような中型本があった。「20世紀末を生きる命のエレジー。『悲しみが大きいほど、感情は奥深く秘められている』。決定版、ソクーロフの本!」とオビにある。定価、8,400円也。それが、新品なのに、なんと1,000円!で売っている。なんでも、廃棄処分になる前だという。確かに、コアなファンしか買わない代物だ。ところが、いま見た『牡牛座』や最近のものは収録されず、初期の作品の批評(というより論文だなー)が収められている。
 迷った。「おい、ほんとうに必要か」。いや、かなりマニアックで必要はない。「でも、8,400円が1,000円なんだぜー」。「それに廃棄処分になると手に入らんしなー」……。これが、2,000円、いや1,500円でも、ぼくは一瞥もしなかっただろう。
逆に、500円だったら、迷わず購入していた。ただただ、8,400円(確かにそれだけのボリュウムもある、モノクロの写真の一枚一枚も美しい)が、限定で1,000円になっているという理由で、迷う。見本で内容を確認しながら、止めようの方向が、6対4から、8対2で強くなった時に、悲劇が起こる。横にいた人が、安くなった理由を聞いて、喜んで買っていた。残部がなくなってきた。すると、また心の中は逆転現象で、再び葛藤状態に。「おまえ、ほんとうに読むんか?」「いらんなー。でもー、8,400円が、たった1,000円なんて、惜しないかー。クーソう、美本が90%OFFかー」…。8,400円が1,000円になったために、見本を手に、逡巡、悶絶するのだった…。

 そして、とうとう。「エーイ」と、1,000円也を取り出し、泣く泣く購入するのでありました。
 まあ、ブログのネタになったことだし、元はとれたかなー。

 でも、これって、やっぱり貧乏性だよね?

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コメント

俺はしょっちゅうそんなことしてますよ。
いらない本でも、ブックオフで105円なら買ってしまいます。
もう読まないなら5000円で売れるかも。
手数料は引かれますがね。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%95-%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4768477739/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1212091018&sr=8-2

投稿: ねこ丸 | 2008年5月30日 (金) 05:00

 ねこ丸さん、情報提供ありがとう。
 そうだね。この手があるんだ。まだ数冊あったから、仕入れてみたらよかったかもしれんなー。そんなこと考えるのが貧乏性だよね。

投稿: かりもん | 2008年5月31日 (土) 00:40

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