名乗り
大学院の同級生から、定期的に寺報が送られて来る。小さな宗派だが、ご尊父から、後生の一大事と、一念の信心のところで、活発に活動されている。
そこに、掲示伝道の言葉があった。そこには、「浄土と地獄」だったが、ネットで調べてみると、人間界もあるようだ。出拠にあたっていない孫引きですが…。
「浄土は 言葉のいらぬ世界
人間界は 言葉の必要な世界
地獄は 言葉の通じぬ世界」 (曽我量深)
ああ、そうだなー。言葉を超えた世界から、「南無阿弥陀仏」と名乗り、衆生の聞くことのできる言葉となり、しかも、言葉など通じぬ世界へと、飛び込んでくださった。
心暗く、愚かで、頑で、耳を塞ぎ、絶対に聞こうとしない私のために、「南無阿弥陀仏」と名乗ってくださった。
だから、絶対に、絶対に通じるはずのないものが、通じた不思議が、ここにある。
勿体ないです。南無阿弥陀仏
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