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涅槃図

 今朝、一番で、華光誌の版下を渡すことができた。金曜日には完成していたが、印刷所の都合で今日になった。今回はムラ君が大活躍だった。17日(月)の渡し予定だったのだから、最初にしては上々の滑り出しだ。思った以上に、効率よくぼくも動けたので、次回からは、もっとうまくいくだろう。新年号からではなかったが、ぼくが版下製版を始めたときも、50巻2号からだった。月末には完成するが、発送は4月1日になるだろう。

 その後、予約が入っていた個人カウンセリングがあって、2時をかなり回ってから子供たちを連れて、東福寺へ出かけた。

Dainehanzu_2  昨日は旧暦の涅槃会(ねはんえ)。3月14日から16日は、涅槃図の無料のご開帳があるからだ。高校が、この東山の急な上り坂の上にあったので、いつも自転車で駆け上っていた。勢いをつけて一気に走らないと登り切れないほどの坂の連続だ。その代わり、帰路は原付並のスピードが出た。一山越えたお隣の泉涌寺にも,大涅槃図はあるが、今回は、久しぶりに東福寺にした。日頃は内部に入れない、仏殿(本堂)に大涅槃図があった。ここは明治に出火したので、昭和初期の最大の木造建築だという。天井には、堂本印象の描いた龍が睨みをきかせている。さて、涅槃図である。大きい。珍しく猫がいるらしImg_2301_2いが、実物では分からなかった。下の子は、最初薄暗いお堂の雰囲気が怖かったようだが、お涅槃の様子を説明すると、「マンマンちゃん、死なれたの。かわいそうに。なぜ、死なれたの」と、何度も聞いてくる。「お涅槃といって、からだは亡くなられたけれど、そのお心はいまも生きてられるんだよ。七ちゃんのなかに飛び込んでくださったののさまに会わせてもらおうね」と話したが、ポカーッとしていた。

Img_2297 室町期の国宝の三門も特別公開していたので、急な階段を登ってお参りさせてもらった。木造のお釈迦様や十六羅漢に、天井には、迦陵頻伽(かりょうびんが)Sammonrojo や天女などが躍り、柱、梁にも極彩色な華々が施され、見事だった。でも、子供たちは、高い三門からの絶景と、狭い急な階段に大喜びだった。

 初春の温かな陽気で、少し歩くと汗ばんできた。駅前まで歩いて、「五感カフェ ここはなに入った。場所の記憶はあいまいだか、昔はこのあたりにもジャズ喫茶があったが、Img_2326 いまはもうない。ここもナチュラルなオーガニックのお店。町家風、日本調だけれども、朱に統一されたオリエント風でもある空間だ。子供たちは、「恋パフェ」なるものを見つけ、幸せそうに食べていた。

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