京都国立博物館
今朝は、個人カウンセリングを1件こなし、お昼からは仏教青年会の例会。連れ合いが出席する間、今日が8歳の誕生日の子供たち連れて、遅めの昼食をすませてから出かけることにした。
講習会の時に行った、「公園がいい」と子供たちは言ったが、目的地は、東山七条の京都国立博物館。最近でこそ、九州にも出来たが、これまでは、東京、京都、そして奈良の3ケ所にしかない国立の博物館だ。いつも特別展の時しかこない。そのついでに常設展も見るが、だいたい前半で力を使い果たして、サアーと流してしまうだけだ。
4歳の子には退屈だろうが、上の子はこんなところが好きそうだ。会館からざっと3キロほど、道さえすいていると10分もかからない。ガラガラ。駐車場も無料。小学生も無料。それどころか、ひとりでも小学生の子供を引率していると、大人にも割引が適用されて、入館料は400円也と、太っ腹。
博物館の所蔵物だけならそうでもないのだろうが、さすが京都である。重文、国宝の仏像や絵巻が、各寺院から多く寄託されて、けっこう、仏像や絵画の展示も変わる。なんといっても、ガンダーラ、インド、そして中国や朝鮮、さらに日本でも、平安、鎌倉など地域や時代を体系的に見られるのが、博物館ならではで、おもしろい。金戒光明寺の「文殊菩薩騎獅像」が、大きくて子供たちも関心(半分、獅子がこわかった)をもっていた。文殊さんが持っている剣は、衆生の無明の闇を切り裂く利剣だろうなー(写真は取れないので、まったく違います。これは外の石仏たち)
やはり下の子は、大きな仏像と、薄暗い雰囲気を怖がった。確かに、四天王や不動明王は恐ろしい顔している。観音さんだって、手や顔がたくさんあって、かなり異形のものもある。それでも、「念珠を忘 れた」と言っていたが、すぐに、「ここから出よう」ということになった。もちろん、仏像・仏画だけではない。縄文や弥生の土器や、着物や磁器などの工芸品もあるのだが、
薄暗い雰囲気がいやたったようだ。3月なので、雛人形の展示があって、そこだけは喜んでいた。
結局、外にある噴水とコイに大はしゃぎ。おかげで、二つある小さな庭を散策することができた。石仏や草花、お茶室などがあって、楽しそうだった。実は、ぼくも知らなかった。
見た目だけがきれいなカフェ(中身はがっかり)でお茶を飲み、近辺を少しだけ散策した。すぐ向かえが三十三間堂(これはもっと不気味だろうとパス)と、親鸞様の旧跡の碑。親鸞聖人の身代わりのそば食い像がある。ところが、「開運・厄徐」の旗が揺れている。天台宗のお寺なら当たり前なのだろうが、どうも、真宗者にとっては嫌悪感がある。同じ仏教、いやそれどころか、日本仏教の母体であるのに、世俗と、出世間ほどの違いを感じてしまうな ー。
3時間足らずの小さな旅でした。
(けっこう石仏あったけど、なんでここも、ロダンなんやろう。洗浄されて、きれいになっていました。すごく考えてますね。)
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