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 昨日から、小さな骨で、我が家は大騒ぎである。

 昼過ぎ、小学校の教頭先生から電話が掛かってきた。「給食のウナギ(小学校の給食が鰻丼かよ!)の骨がノドに刺さったようだが、保健室でも対応できなくて、号泣されてます。これから耳鼻咽喉科(ここはどうかなーという医者だけど、小学校の指定医)に連れて行きます」とのことだった。

 さっそく、連れ合いが、支払いを兼ねて病院に出かけてみると、骨がハッキリ取れたかどうかはわからないが、処置されて、すっかり元気になっていた。費用も、3000円近く掛かった。「たかが骨で大騒ぎして高くつくなー。ゴハンの丸飲みしたらとれるでしょう」との思いである。

 ところが、取れた「はず」が、遊んでいる時は平気なので、時々シクシク泣いて痛がる。取る時に少し傷ができたのかもなーと言っていたが、結局、おやつも夕食も食べない。まあ、明日になればケロッとしていると思っていたが、その原因が寝る前に分かった。病院では、大人が2人ではがいじめに押さえ、無理やりにノドに器具を差し込まれてようで、あまりの怖さと、痛さに、1回目だけで、「取れた。大丈夫」と言ったらしいのだ。でも、それを知られたら、叱られると思って黙っていたらしい。

 結局、今朝、母親が連れ添って3度目の病院に行った。子供にはかなりつらい処置で、大人にはがい締めにされて(これだけでも怖い)、器具を入れられるので、何度も吐いたりしたという。それを何度も繰り返されたが、それでもほんとうに取れたかどうかはわらない。これから先は、全身麻酔での処置になって、この病院では無理だという。ネットでサッーと調べてだけでも、だいたいそのうようだ。またウナギの細い骨が刺さることは珍しくないようで、ゴハンの丸飲みもよくないことがあるらしい。

 はっきりしないまま、憔悴しきった真っ赤な目をしたわが子は、結局、学校を休んだ。「死ぬかと思ったよー」としょんぼりしている。「もう2度とあの病院にいかない」「もう魚は食べない」と、かなり応えたようだ。それでも少し遊んでやると、午後には元気になっていた。いろいろと処置をしてもらったおかげか、それとも吐いたおかげか、どうやら小骨は取れたらしい。時間と共に、明るい普通の彼女に戻った。今度は、ほんとうのようだ。

 やれやれ、お疲れさまでした。

 そして夜。風呂に入ってたら、「お父ちゃん、どうしよう。 魚焼いてる匂いと違うか?」

 そのとおり。我が家では、めったに肉はない。今夜も、案の定、焼カレイだったのだ……。

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コメント

一場一場の情景が目に浮かぶようで、私にもおぼえがあり、暖かい思いで(失礼)読ませていただきました。因みに、先日の「なぞなぞ」はついにわからず、食卓で「かりもん先生が出したなぞなぞだぞ」と前置きして云々、「ところが一人だけ反応があったパンがいた」と言ったとたん、小4の息子が「わかった!」と叫んだので、非常にへこみました。くやしいーーー

投稿: M | 2008年3月15日 (土) 00:49

 M先生、温かいコメントありがとう。これも子育ての定番なんでしょうね。ちなみに、今夜もサンマのようです。
 さらに、「なぞなぞ」が分からないなどという温かいお言葉までいただき恐縮です。
 みんな、あまりに簡単に分かる人ばかりだけど、ぼくのように、ほんとはなかなか分からん人もあるだろうと、密かに期待しておりました
 

投稿: かりもん | 2008年3月15日 (土) 19:09

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