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華光誌67巻2号の編集中(1)

 2月中旬から、華光誌の編集作業に入っている。法座を除いて、この10日間が勝負である。

 実は、67巻2号の編集を始めた当初は、前号と同じく、テキストファイルでデータを渡して、それを製版所で組んでもらう予定にしていた。

 以前は、OASYSのDTP機能ワープロを使って、ぼくが自家製版していたが、レザープリンターが故障した。すでにワープロ製品は製造中止で、部品もなく修理ができなかったのである。対応できる機種も入手できず、印刷所を通して、組版を業者に依頼することになったのである。おかげで仕上がりはとてもきれいになったが、費用が5割増し。それだけでなく、ぼくの作業の手間も、2倍になったしまった。タイトル部分以外は、完成しているのだが、残念ながら版下までは造れず、もう一度、テキトスの文字だけにして渡さざるをえなかったからである。だから、校正ひとつとっても2度手間ならぬ3度手間だった。ここで入力したものを校正するだけでよかったのが、いまでは、普通の入力した原稿を3度、さらにルビ用の記号をいれた原稿の校正、さらに業者からあがったもの(しかもここも3校まである)と、校正する手間が増えたのである。

 それが、事情が変わってきた。ムラ君が、"クォーク・エクスプレス"というDTPソフトウェアを使えるようになったのである。実は、2月末では、いままで通りの予定で作業を開始したが、けっこう、彼が上手く作業ができそうなので、今回から、思い切って自家製版することにしたのである。もちろん、これまで同様に入力や編集はぼくがやるが、業者に出さない分、少しずつ、出来次第、レイアウト作業に回せるのがいい。校正も、普通に3度やるだけで済む。OASYSで、一度、ほぼ同じものを造る手間は同じだが、罫線や見出し文字などは、その都度、細かな指示を口頭でできるので、かなり手間が省ける。第一、業者に渡っている間の遊びの7日間がなくなったのが大きい。

 つまり、経費も安く、時間も短く、手間も楽という、いいことづくめ。だが一点だけ欠点がある。それは、プリンターの能力が落ちることである。それで、印刷、製本業者に、データ渡しでの出力をお願い出来ないか尋ねてみた。何度もやりとりしたが、残念ながら、直接の互換性がないらしく、やはり版下渡しになるようだ。ほかに、場合によっては、出力サービスを利用すると、かなりいいものが出来るかもしれないが、まあ、これは次回以降の課題である。

 次号は、とりあえず、新しい版下方式で出してみることにしよう。形式やレイアウトも、これまでの華光誌の形を継承していくつもりだ。

 そうそう、肝心の内容の予告に関しては、また(2)で報告しましょう。

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