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生活の小さな変化(1)

 年末から、家族6人が、一階で食卓を囲む生活が続いている。

 これまでは、上と下では、まったく生活時間が違っていた。ご承知のとおり、父や母は、驚くほどの深夜型の生活だ。正確にいうと、父がそうで、昔の母は違った。いまは、父に付き合って、年々、遅くなっている。夕食が済むのが、10時すぎということもある。別に、遅い夕食のお宅もあろうが、我が家の場合、その後もう1食、夜食(寝酒)があるのだ。これは、たぶん50年以上続く、父の習慣だ。高齢になって少しは朝型になるのかと思いきや、まったく逆だ。年と共に、ズルズル就寝が遅くなり、いまや3時、4時である。その代わり驚くほど朝(いやもう昼だが)が遅い。一時、ぼくも同じような生活リズムだったが、子供が生まれてから、生活が変わってきた。寝酒をやめたことも、スリムになった要因のひとつだろう。父の生活は、その内、時間が一周するのではないかという勢いだ。当然だが、小さな子供たちがいる下の階とは、生活時間が合わない。一階で、昼食がすんでも、まだ上では父が寝ている。当然、子供が生まれて以来、食事は別々にならざるおえない。上の子が生まれたころには、まだ家族と事務員さんと揃って、夕方にコーヒータイムがあったが、その時間も合わなくなった。

 それが、都合で、連れ合いが夕食を造るようになったのだ。

 当然、彼女はたいへんになる。彼女からの提案で、ぼくが、夕方の子供の入浴と、就寝を担当することになった。時間が許せば、保育園にお迎えに行き、風呂に入れる。そして夕食を食べ、二人は40分ほど父や母に遊んでもらい、ぼくは寝かせる準備にはいる。

 小学2年生の姉は、まったく世話がない。でも、下はまだ4歳で、いたずら盛りだ。ぼくの大切にしているものでも平気で壊したり、グチャグチャにしたりする。母親が座らないと、おとなしく食事もしないで、ウロウロしたりもする。その度に、いろいろ表現で叱ったり、提案をしたりもするのだが、時に、「仏の顔も三度までや!」(間違った使用法やね)などと、本気で腹を立て、怖い顔をすることもあるが、なかなか簡単ではない。もちろん、とても困っているのかというとそうでもなく、だいたいは、むしょうにかわいいのである。要は、小悪魔的なキャラなのである。まあ、こちらも親馬鹿なので、いい勝負である。

 寝かせる時も時間がかかる。2冊、違う絵本を読むことに決めている。これまでは、ずっと布団の上でからだを使った遊びをしていたが、興奮し過ぎるようなので、このところは絵本である。これがだいたい楽しい。問題は、それからだ。横ですぐに寝息をたてる姉に比べると、下の子は、からだがかゆくてなかなか寝つけない。特に乾燥する冬季はかわいそうだ。眠るまでずっとからだをさすってやる。「かゆい」といったり、怒ったりするので、かわいそうだと思いながらも、こちらもイライラと、荒い言葉になることもある。寝かしだしからは、ゆうに1時間はかかるのだ。

 でも、ぼくの役目はここまで。あとは、連れ合いが一緒に寝てくれる。まあ、徐々にましになっているが、夜中に目を覚ませると、とてもたいへんなようだ。いまは、3度が、2度、それが1、5度になり、1度ぐらいになっている。徐々にではあるが、生活改善などで、よくなる兆しも見えている。急激に表面的におさえるのではなくて、根っこの体質をかえていく、ゆっくりするやり方を選んでいるので、多少は仕方がない。なかなか、彼女も根気がある。

 いまもそうであるが、連れ合いにバトンタッチしてから、この後、ブログを書き出すのである。

 実は、どんな絵本がいまのお気に入りなのかを書くつもりで始めた。でも、そこにたどり着く前に、今夜は終わりにしよう。

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