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「同人会ニュース」と、所轄提出資料

 毎年、1月20日前後は、同じ仕事をしている。

 一つが、2月の法座案内と同封する「同人会ニュース」の作製だ。11月の総会の報告(伝道事業と、決算、予算)である。DTP、編集機能がついたワープロを購入したのをきっかけに始めた。当初は、年2回出していた。そのワープロのブリンターが故障したこともあって、このところ年1度だけになっている。それでも、今回が23号目になる。巻頭の法話として、昔の伊藤康善先生の誌上法話を掲載している。昔のものは、誌上法話というより、法味随想、エッセイに近い。だから、長さも手頃だ。今回は、第22巻4号、昭和38年の華光誌から。先生のものでは、晩年のものにあたる。ぼくもすでに生まれているなー。

 このころの華光誌は、とても意欲的だ。カウンセリングとの出会いがあったのだろう。盛んに伝道研究会からの提言が出されている。「法座活動を活発にしよう」という連載も、充分いまに通用する力作だ。ほかに、「問題別カード」という記事がある。仏法に関心のない子弟や家族、友人に依頼して、「なぜ、仏法を聞きたくないのか」「仏教に対してどんなイメージがあるのか」などを調査をしようという試みである。この結果が伝道研究会でも検討されているようだ。ただ、それほどの成果や協力は得られなかったようだが、少しでも、多くの人に、ご法を伝えたいという意欲の現れである。この現状に満足せず、新しい法座や組織を模索する志の高さを、ぼくたちも見習っていきたい。

 さて、校正を直し、カットを張り、午後には近所の印刷所に届けた。いつもは事務所でコピーしていたが、事務の負担を考えて、印刷所に出すことにした。その代わり、少し発送まで時間がかかる。同人の方のお手許には、1月末になるかもしれない。その点をご了承いただきたい。

 夕方からは、所轄官庁である京都府に提出する、宗教法人の役員や会計に関する書類を作製した。総会から4ケ月以内の提出が義務づけられている。この法律は、オウム事件以降、世論の後押しで成立したものである。一部の宗教界からは、強い反発もある。罰則規定(過料1万円也)もあるのだが、以前は、提出拒否している法人もあった。国家権力による、宗教、こころの問題への介入の前兆となる危惧がある。だが、一方で、オウム事件の大暴走の後だっただけに、すんなりと受け入れられた面もある。

 信教の自由と、国家とのかかわりをどうとらえるのかという一面。

 その一方で、宗教法人のお金の不透明さ、違法行為ギリギリの勧誘や、非課税を悪用した金儲けなど、宗教法人を隠れ蓑にした不正や、その被害者が後を絶たないのも事実だ。

 なかには、華光会のように、創立当時から、総会が持たれ民主的に運営され、同人(会員)に、お金の流れを説明しているところも、そりなりにあるだろう。だが、全般的にみると、今日の社会状況には逆流して、これほど不透明な職種もなかろう。

 健全な宗教法人とは何か。それが国家や権力にとって都合がよいという意味だけでは、これまた困る。過去の歴史の過ちを見る限り、一概では語れない難題がここにある。これはまた別の機会で…。

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