寒い一日
ほんとうに寒い1日でした。皆さんは、いかがお過ごしでしたか?
朝、(七)を東寺の保育園まで自転車で連れて行く。時より晴れ間もあるが、冷たい風と共に雪が舞っている。寒いが、気分は悪くない。珍しく、屋根には薄らと雪が残っている。そのまま、小学校に回り(甘)の授業参観へ。
担任は、3年目の若い女の先生だった。それが、夏休みの前日、校長名で保護者にプンリトが配れた。「先生は、夏休み中に結婚されます。あわせて、おめでたもわかりました」。「エー!」という感じで、しばらくうわさのネタになっていた。要は、出来ちゃった婚で、ケジメをつけるために夏休み中に入籍してしまえということらしい。それが、昨日またプリントが来て、「明日から産前休暇で、代休の先生が来月から赴任するまでは、学校全体でサポートします」とのこと。とにかく、なにごとも突然である。ただ、難聴クラス(といってもこの学年は1名)が含まれているので、常に担任が2人いる。その子の担当だった、もう一人のベテランの先生がしばらく は担任である。それにしても、このところの小学校の先生の仕事もたいへんだ。1年生の時も、途中で、体調を崩して、男のベテランの先生が交代した。少子化で、単級(1クラス)なので、6年間、クラス替えはない。その代わり、先生だけは、1年間の途中でもコロコロと変わる。これってけっこうブッラクユーモアだなー。
教室の前の廊下から、なにか騒がしい気配がある。1、2時限目は、「工作」。今日は、どの時間を見学してもいい。そのせいか先客は1名だけで、僕が教室に入ると、まもなく出ていた。次ぎのお母さんが来るまで、しばらく1人で参観する。
自宅から持ってきた箱やプリンの容器などを使ってのロボット作り。顔見知りの子にいろいろと話しかけた。教材が教材だけに子供たちも楽しそうで、自由にやっている。わが子は、ずいぶん細い、よわよわしいロボットを作っている。足を付けたが、倒れてしまう。重心がずいぶん後ろにあるが、どうやっても立たない。赤ちゃんロボットで、足が短いらしい。
先生に叱られた子が、「バタッ!」と、ドアを閉め出ていた。でも、誰も追いかけない。課題を終えた子も、自由に歩き回っている。どうも、ぼくが子供のころの学校の様子とは違う。特別、問題がある難しいクラスではなさそうだ。だが、どの家庭も1、2人の少ない子供を、腫れ物に触るように育てている。忙しくて子供に構わないか、逆に過干渉で、過剰に構ったり、すぐにうるさく怒ったりしてしまう親が急増している。そんな子供たちが集う教育現場は、ますます混迷を深めていくだろう。このまま進行すると、逆のバネが働いて、強い力で上から規制され、個よりも、全体の規律や集団性が最重視される教育が復活しかねない。ベストセラーの『国家の品格』ではないが、一部の上に立つエリートをのぞいて、その他大勢は、上からの命令に逆らわず、規律や集団性に優れた従順な兵隊の育成をめざしているのだからね。そんなイヤな雰囲気は、すでに芽生えているのかもしれない。しかも、案外、親の要望と一致するのもしれないなー。
まあ、考えすぎだったらいいんですがね。
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