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クリスマス

 当然のことだけれど、わが家にはクリスマスも、イブもない。ぼくの子供の時からそうだ。あまりに可哀相だと、隣のおばさん(同人です)に、何度か、ペコちゃんのクリスマスケーキや、クツ型のお菓子をプレゼントしてもらったことを、鮮明に覚えている。7、8歳の時のことなのに、鮮やかにそのヴィジョンが浮かぶところをみると、いつも寂しい思いをしていたので、よほどうれしかったのだろう。ただ、父が、あまりいい顔をしていなかった記憶もある。でもまあ、昔は、それでもよかった。その前後におもちつきがあったし、その分、お正月のプレゼントやお年玉が楽しみだった。とはいっても、今の世相や、わが子をみていると、確かに可哀相な気もする。幼稚園時代から、「うちは、お寺なのでサンタさんが来なんだって」と、友達に話しているようだ。たぶん、嫌な思いをしているのだろう。しかし、信仰的にも、また商業的に、あまりこの手のキャンペーンに乗る気はない。

 今年は24日が祝日だったので、はじめてナナホの保育園のお母さんや子供たち数組に、連れ合いが声をかけて、お昼に食事会を開いた。事あるごとに、保護者の集いがあった長女の幼稚園と違って、この保育園では、働くお母さんや家庭の事情もさまざまあるので、保護者間の横の連絡がまったくないからだ。どうせ、冬休みで子供をみるには変わりがないので、これはこれで好都合。ぼくは、ほとんど始めて話すママさんばかりだったけれど、ここがお寺で、ぼくが僧侶だということや、クリスマスをやらない事情も話せた。ついでに日曜礼拝の誘いもすることができた。4歳児5名に、小学生も交えで大はしゃぎで遊び、大人も楽しげな半日を過ごした。

 と、まあ夕方までは順調でしたが、夜になって、風雲急に。家族の体調が悪くなって、念のため、休日の夜間だったけれど、緊急で日赤病院に連れて行くことになった。さいわい、当面は、心配はいらないとのこと。様子見で、なにごともなく帰宅。少し安心。さすがに、クリスマスイブのせいか、とても空いていたけれど、それでも、90分ほどの間には、深夜の緊迫した人も含めて、いろいろな人が現れた。幼児の発熱、真横では、ご主人が倒れられ、奥さんまでパニックで過呼吸で倒れられる。後ろでは、ケガのために、眼球までダメかもしれないという深刻な話。まさに「病人」という天の使いが、目の前におられました。それにしても、お仕事とはいえ、ほんとうにご苦労さまです。

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