東の報恩講
昨日(11月28日)、自力整体のレッスンの帰りに、東本願寺の前を通ると、すごい人だかりだ。
そして、日頃開かない門から、前後を護られて黒塗りの車が出てきた。たぶん、高貴な御方が乗車されているのだろう。
そう、東は、親鸞聖人の報恩講様のご満座。
親鸞様の越後の流罪を模し、船に揺られながら念仏をする「板東節」の法要があったのだ。
ご存じのように、東西本願寺では、旧暦と、新暦でそれぞれ報恩講の日が違う。西は、1月16日、東は11月28日。華光は、西の流れでの厳修となっている。お亡くなられた終焉の地も、東西で異なっている。東の孤杉先生に言わせると、「絶対に東の方が正確だ」といわれるが、畳みの向きにしても、御影堂と阿弥陀堂の関係にしても、作法にしても、あちらが縦なら、こちらは横。あちらが右なら、こちらが左。あちらが1度なら、こちちは2度などと、とかく対抗意識があって、妙なところで微妙に異なっている。誰かから、「48通り相違点がある」という話を聞いたことがあるが、なんでも、四十八願にかけたこじつけだろう。
でも、肝心要のところが、あいまいなところだけは、まったく一致しているのだから、困ったもんのである。昔は、西が法体的、東が機に重きをおいたお勧めの雰囲気がなくもなかったが、いまは、それも昔である。
今日、前を通ったら、紅葉シーズンの観光客で賑わっていたが、昨日までの雰囲気とは、また違っていた。
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