『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
『エディット・ピアフ~愛の讃歌』。 ピアフの映画をみるのは、2作品目だけれど、今回の方がずっとよかった。
すごい一生だ。強烈な個性の塊。大天才。超わがままで、ナィーブーで、好きな男の前ではかわいくて、自動車事故に、見いだした育ての親と、そして親愛なる恋人との強烈な別れ方、麻薬やアルコールに溺れていく弱さ。思わず、「お前、いい加減にしろ」といいたくなるぐらい、回りを振り回し、ピリピリ、おろおろさせるのに、その歌声(本人の歌声)を聞くと、震えるぐらいいい。途中、「同じ娼館に育ったといっても、アメリカ南部で、黒人なら、ビリー・ホリディになったなんだなー」と思っていたら、そのビリーの写真と、彼女の話題になって、「同じ年に生まれた」といわしめている。確かに。共通項も多いけれど、ある種、芸人扱いで終わり、最後もボロボロになって、病院の長イスに長時間放置されていたビリーに比べると、同じボロボロになっても、フランスを代表するイコンとして、国際的にもアーティストとして成功したビアフ。47年間に、この破天荒な、破滅型の生きざまはどうなんだろうね。拒絶する気持ちと、憧れの気持ちが入り交じりまるなー
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