Los Aires(ロス・アイレス)のフォルクローレ
「南米音楽のライブが、急遽、決まったけれど、ノーチャージなので、どうですか」と、オーナーに声をかけてもらって、コーダルオンのライブに行きました。
Los Aires(ロス・アイレス) という、京都を拠点に活動中のフォルクローレのグルーブ。かぶりつきで聴いたけれど、とてもやさしく、哀愁を帯び、どこか懐かしい音色とメロディー。そして予想以上に、多彩なリズム。心地いい、時間が流れました。
華光の同人の方でも、音を愛する人が増えています。自分で演奏する人もかなりいるけれど、音楽関係の仕事をしていた人、DJまでする玄人肌の人と、ぼくのように、JazzやワールドミージックのCDやLPの収集家もいるので、最近は、音楽談義になることもしばしば。まあ、そんな方には「釈迦に説法」。
フォルクローレ。一般では、ちょっと聞き慣れない分野。でも、S&Gの「コンドルは飛んで行く」とか、俳優の田中健のケーナ演奏というと、皆さん聴かれたことがある。
いわゆるラテン系の音楽。キューバに代表される中南米の多彩なリズムとダンス、地域大国でありながら、唯一のボルトガル圏のブラジル音楽、そしてアルゼンチンのタンゴなど、日本でもメジャーになっているものも多々あります。で、その南米の音楽を一口で形容すると、「熱い」!。文化的な、歴史的な紆余曲折を経て、融合、交わりと、新たな派生を繰り返しながら、発達してきています。
で、古くからのアンデス地方(ペルー、ボリビア、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、チリ)などのアンデス山脈周辺の先住民と、スペインの音楽が融合してたもので、日本人にも、懐かしい音色がするものが多いようです。地域によってその特色があって、リズムもいろいろあるようでした。
特色のある楽器もいろいろ見せてもらいました。
竹や葦、骨製で作れる、アンデスに古くから伝わる縦笛、ケーナ。ケーナと並ぶ有力な管楽器、サンポーニャ。3管を束ねたシンプルな構造。
なかでも、コロンビアのギター(クラッシクギターより小振り)、「ティプレ」。普通のギターが、6コースの1弦なのに、4コースの3(トリプル)弦の12弦。ちょっと、多重録音された音のようで、奥行きのある音色でした。
他にも、アルマジロの甲羅で作れる「チャランゴ」(日本では気候の関係で木製)も、5コース2弦の10弦。
ほかにも、山羊のヒヅメできたパーカッション(チャフチャス)を鳴らして、ぼくらも、ちょっと参加させてもらえて、楽しいライブでした。
彼らのCDも購入しましたが、ほとんどがオリジナル曲。また、有名曲だけれど、「君の影になりたい」という、タイトルからして素敵なワルツ調の曲が気に入りました。
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