リサ・ガーシュテン、日本の童謡をあなたに
今日は、朝から雨。早朝は、雨足も強く、長雨の気配だったが、正午すぎには止んで、日差しも戻ったきた。
十条通を直進して本町通りへ。自転車で、だいたい12、3分というところ。ぼくは、三年間、東福寺の境内を抜けて、その高台にある高校に通っていたので、このあたりには詳しいのだが、この塔頭は、初めだった。でも、筆供養の筆塚で、全国的に有名な寺だという。いや、京都は深いなー。
今日は、ダライ・ラマと共に、インドに亡命している、チベット難民の支援コンサート。リサ・ガーシュテンという米国籍の女性が、日本の童謡、唱歌、童歌など、アカペラで披露した。
背景の庭が美しい。雨に濡れた新緑に陽があたり、風にそよぐ葉っぱが、無秩序にキラキラと輝くさまが、歌声と響きあう。
前座で、しのび笛の音色を数曲聴いた後、法被とモンペ姿の彼女(東欧系の米国人)が登場。身振りを交えての、澄んだ声が響き渡った。決して、日本語の発音が流暢なわけではないが、それでも言葉を大切に発せられるさまがよく分かった。「月の砂漠」「赤とんぼ」など、誰もが知る有名な曲も多かったが、琉球のうたを含めて、全体の1/3程度は、初めて聞くものだった。それでも、とても懐かしく思うのは、なんとも不思議な感覚 だった。
歌声と共に、静かな余韻が残り、やさしい気持ちになる豊かな時間をいただいた。
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